松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ゆるやかに

毎朝、一等最初の仕事は釜に火をつける事であります。

毎日豆を煮て、あんを炊きます。



昨日仕上げた丹波大納言小豆の粒あんです。



今日も渋切りという作業を終えたところです。

ついこの間まで「暑い熱い!」と口癖のように言っていた私ですが、幾分か酷暑もゆるやかになってきたように感じます。

とは言いましても、毎日Tシャツは5枚ほどは着替えて使ってしまいますが。

和菓子屋の仕事はやはり夏よりも冬の方が随分楽だと思います。

しかし昔は当たり前のようにお湯も出ませんし、現在のような暖房機器なども充実していませんでしたので、夏も冬も同じように多くの苦労があった事と容易に想像がつきます。

先人達の苦労に比べれば、現在の苦労など大したことではないはずです。

文明の発展に感謝しながら、今ある環境にも満足して仕事に打ち込まなければなりません。

涼しくなるまであともう少し。

しばらくは我慢の日々が続きます。