松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



感傷的な日曜日の朝

「千代見草」は菊の異称。




菊ほどたくさんの異称がある花は他に無いかもしれません。




皇室の紋である十六葉八重表菊は広く知られていると思いますが、日本を象徴するような紋に菊が使われていることからもわかるように、菊の花は日本人には切る事のできない愛すべき花であります。




本日ご紹介の和菓子は、私が京都の修行時代に習ったものです。








私にとって特別思い入れの強い和菓子です。




この和菓子をつくると、旦那さんや奥さん、先輩や後輩たちとの思い出が溢れるように浮かんできます。




みんな元気でやってんのかな。。。。




センチメンタルな日曜日の朝です。

ベニサザンカ

おはようございます。




本日、明日は稲沢銘菓ベニサザンカの特別販売日です。




今月は餅米由来の道明寺粉を生地に採用しました。








両日ともに売り切れ次第終了となります。




ご購入ご希望のお客様がおられましたら、お早めにどうぞ。




では、本日も張り切ってまいります。

恋人よ

枯葉散る 夕暮れは




来る日の寒さをものがたり




雨に壊れたベンチには




愛をささやく 歌もない




恋人よ そばにいて




凍える私のそばにいてよ




そして一言 この別れ話が




冗談だよと 笑ってほしい




秋になるとこの歌詞が頭をよぎります。私のカラオケでの十八番であります。




五輪真弓の「恋人よ」の歌詞とメロディはどこか寂しくもあり、悲しくて暗い。




でも、なぜかすごく心の中に深く残ります。




「恋人よ」が誰もが知る名曲たる所以なのでしょう。




秋は少し寂しげで物悲しいイメージがつきまとう感じは否めません。




それはやはり植物の多くが葉を落とすからかもしれませんし、風が冬に向かってどんどん冷たくなっていくのを肌で感じるからなのかもしれません。




前置きが長くなりました。




本日ご紹介いたしますのは薯蕷製の蒸し菓子です。








徐々に色づいていく木の葉をイメージしてつくりました。




実際の色合いを忠実に再現しますと、それこそうら寂しい色になってしまいます。




少し楽しげに、少し優しいタッチで着色しました。