松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



娘とスーツと焼き鳥と

7月31日に私が和菓子の修行でお世話になっていた京都、末富の「末富会」の集まりが久しぶりにあるとのお知らせをいただきました。




私は和菓子職人です。よってスーツを着るような機会なぞは一年を通しても一度、もしくは二度ほどしかございません。




スーツなぞ、ほとんど必要ないのです。私は白衣さえあればいいのです。




しかし、そうも言っておられません。




この度「末富会」に合わせてスーツをつくろうと思い、社会人の次女と大学生の三女にお付き合いしてもらい、次女が勤めるジェイアール名古屋タカシマヤまで出向いた次第です。




娘を先導役にスーツを採寸してもらい、「末富会」に間に合うようにオーダーしてまいりました。




帰りに友人が営む焼き鳥店「鳥つる」で夕飯を食べる事になったのですが。。




娘たちは私の知らないうちに「鳥つる」の大将、つるちゃんにフルーツ盛り合わせを急遽お願いしてくれていたようです。




美味しい料理を食べてとてもいい気分。




父の日を前に予想外の幸せをいただきました。




つるちゃん、本当にいつも美味しい料理をありがとう。ごちそうさまでした。また、娘たちの急ぎのお願いを聞いてもらって感謝です。












私は基本的にプレゼントをするのも、してもらうのも苦手。でもやっぱり嬉しかったです。




娘たちよ、ありがとう。




いつも娘たちに言っている事ですが、形式ばったプレゼントやお祝いごとなんかは全く必要ないのです。




みんながいつも元気であって明るい気持ちでいられて、仲良くしてくれていたならば、それが私にとって一番のギフトなのです。




来年はいらないぞ。そのかわりにまたみんなでご飯でも食べに行こう。美味しくて楽しい時間を過ごせたらそれでいい。




パパはいつもそんな風に考えてますのでお気遣いなく。




全員、二十歳を超えても今までとなんら変わらず、こんなおじさんと仲良くしてくれていることが私にとっては特別な宝物なのです。












いつもありがとう。また明日からもこれまでとおんなじように。




そこんとこよろしく。

オンリーユー

「氷室」という和菓子をご用意いたしました。











ここで「氷室」のご説明を少し。




製氷の技術がなかった頃、冬季に積もった雪を固めて出来るだけ溶けないように工夫しながら山中の涼しい「氷室」という小屋に閉じ込めました。




非常に暑い夏に「氷室」から出した氷は昔の人にとってさぞかし気持ち良く感じたことでしょう。




しかし夏場の氷はとても貴重なものだったので、位の高い人しか体験できませんでした。




全てと言っていいほど生活において発展した現代に生きる私たちは容易く冷たいものを口に含む事ができます。身体を冷やす氷にも苦労する事がありません。




ありがたいと思わなければなりませんね。




江戸時代に「氷室」が献上されましたのは旧暦の6月1日だったそうです。現在では6月29日に当たるのでしょうか。




ちょうどいい季節であることがわかります。




話が逸れてしまいますが。「氷室」と言えば「氷室京介」を思い浮かべてしまうのは私だけでしょうか。




私は実際にご本人の歌はあまり聞いた記憶がありませんが、若い頃に友人とカラオケへ行くと必ず一人や二人は代表曲である「オンリーユー」を歌うのです。




それでこの曲を覚えてしまいました。




オンリオンリオンリオンリオンリーユー♬

青ひさご

「青ひさご」という名でお店に並びました。











上の層は抹茶をたっぷりと投入し、和のテイスト満載であります。また、下の層は口溶けの良いあっさりとした北海小豆のこしあんを使用しました。




冷蔵庫でひんやりとさせてからお召し上がりくださいませ。