松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



おだやかに

12月になってクリスマスが近くなると、必ず自分が大好きなクリスマスソングを一曲挙げてここにご紹介しています。




坂本龍一の名曲「メリークリスマス、ミスターローレンス」は私の中では世界で最も美しい曲だと思っているものです。




彼の曲にたくさん触れてきた私ですが正直なところ、非常に難解なものも多くあります。




しかしこの「メリークリスマス、ミスターローレンス」を目を閉じて聴くと、そこに静寂の中シンシンと舞い落ちる雪が手にとるように聴き手に伝わってきます。




聴き終わると聴いた人の心には静かな水紋が広がり、平和と幸福で身体じゅうがいっぱいになると思います。




色んな「愛」がたくさん詰まった素晴らしいピアノだけの演奏です。




本来ならば今年のクリスマスを合わせてこの曲と坂本龍一という人についても書き綴ってみようと考えていたのですが、先日坂本龍一さんがお亡くなりになりました。




このタイミングで不朽のこの名曲について書かせていただきました。




日本だけでなく、世界的にも多大な影響力のある方であります。




とても残念でなりません。




ご冥福をお祈りいたします。




世界に平和を、個々の心に静かな水紋を。





変わらぬ愛

夕飯時に珍しく娘たち3人が揃いました。




どうしてこのような話になったのかは定かではありませんが、私が取り溜めてずっと大事にしている娘たちからの手紙をちょっとだけ出して大いに盛り上がった夜となりました。




手紙は娘たちが幼稚園児の頃から小学生あたりまでのところをまず小出しにした次第です。




まだまだたくさんあるけど、また今度ゆっくりと見せてあげましょう。




娘たちへの変わらぬ愛情が私の中で久しぶりに沸々と湧き上がり、みんな笑顔いっぱい幸せに包まれました。




今夜はいただきものの春菊を胡麻和えにしてこさえましたが、ほろ苦いはずの春菊も香り豊かでなんだか甘く感じたような気がします。









藤コヘミング

おはようございます。




今週も変わらずお付き合いいただけましたら嬉しいです。




どうぞ宜しくお願いいたします。




本日より羽二重餅の焼印が桜から藤へとかわりました。








花の移ろいは早いもので、人を魅了する時間が非常に短い。




小さな頃から花に接してきたつもりですが、その「短い」という感覚が前よりももっとシビアになってきました。なぜなのでしょう。




もしかしたら一年が過ぎるのを速く感じるようになった事と同じ感覚なのかもしれません。




先ほど国府宮神社に和菓子をおさめてきたところですが、神社の参道のソメイヨシノが桜花から桜葉へとバトンを渡している最中でありました。












ソメイヨシノが終わる頃、枝垂れ桜が満開を迎えます。




枝垂れ桜が終わる頃、藤が芽を出し花を咲かせます。




藤の時期を迎えますと、一気に夏へと足どりをはやめていくのです。