松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



あさがお

羽二重餅製の「あさがお」を販売しております。








極々控えめにうすむらさきいろをあしらっています。




朝顔、昼顔、夕顔、夜顔。




全ての時間帯の名前の植物があるのですが、それぞれ違う特色があります。




朝顔は早朝に花を咲かせ、昼前には萎んでしまいます。




昼顔は朝顔と同じように朝に花を咲かせますが、昼を過ぎても花が萎まないことからこの名がついたようです。




夕顔だけが違う種類であり、ウリ科の植物です。その実は食べる事ができるので、他の3種とは全く別物だということがわかります。




夜顔はその名の通り、夕方に花を咲かせて夜中にその魅力を発揮する種類の植物。




私にとって非常に馴染みのあるのはやはり朝顔。ちょうど仕事を始める時間に満開になった朝顔に挨拶できるからであります。朝顔の種類が多いのも嬉しい事柄です。




とても惹かれるのは夜顔。夜になってから人を魅了するなんて、少し控えめでありながらどこか怪しげで魅力ありますよね。




余談が多くなりました。

ルソーの緑

「緑深む」








そう銘打ってお店に並べた新作です。




こなし製の和菓子は夏前最後ですとアナウンスしましたのに、もう一種つくりたくなりました。




春から夏にかけて、葉の色合いをどんどん深めていく植物の姿を切り取り、この和菓子に落とし込んだつもりです。




ルソーの絵画に畏敬の念を持ちながら。

できあがり

らっきょうをやっとの事で漬け終えました。








塩水に漬け込んでから2週間。発酵が進み匂いも強くなり色も乳白色へと変化してきたタイミングで塩抜きをスタートさせました。








流水に晒すこと半日。




その後、熱湯に通してからしばし天日干しをします。








天日干しをする間に娘にお願いして糖蜜をつくってもらい、完全に冷めたところで米酢と合わせてらっきょう酢を用意しておきます。








最後に熱湯で滅菌した瓶にらっきょう酢、鷹の爪、天日干ししたらっきょうを入れたら完成です。




20キロのらっきょうと格闘した2週間でしたが、出来栄えの良さに疲れは吹っ飛びました。




1カ月もすれば浅漬けのらっきょうが食べられると思います。