松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



香味のピーク

随分前に友人が我が家へ遊びに来た時に持ってきてくれたビール。




「練馬金子ゴールデンビール」








何本かいただいたのですが、あまりに美味しかったので一本を除いて全部飲んでしまいました。




そう言えば彼はその時「このビールは瓶内発酵(二次発酵)が期待できるから、冷蔵庫に長く置いておいてから飲んでもいいと思う。」と言っていたな。




それで一本を大事に残していたのだ!




思い出して開栓して飲んでみました。




うん、めちゃくちゃ美味しい!モルトのうまみに優しいホップの香りがぷーんと鼻を突き抜けます。たまらなくうまい!




でも、よく考えてみたら冷蔵庫で熟成したものと瓶詰めしたばかりのものとはどうやっても飲み比べられません。




「違いがわからへんやんかいっ!」




そうポツリとツっこんだのも束の間。




飲み終わった後に瓶の文をしっかり読んでみると、「3~5年後に香味のピークを迎えます。」ですって!




友人、佐藤くんが来たのは去年(たぶん)のこと。




結局のところしっかり熟成できてへんやんか。笑




ま、うまけりゃそんでいいか。




ん?それでいいのかな?

森のしずく

本日は国府宮神社にて夏前最後の茶会が催されます。




担当の先生からご用命いただきましたのは、みぞれ羹を二つ折りにした涼しげな和菓子です。








事前に3色で試作してみたのですが、結局夏らしく緑色でのご用意と相成りました。








松屋長春の店頭にも並べて販売をいたします。




人知れぬような山の奥の奥まったところ。




高いところから低い場所へ滴り落ちる清流の姿を思い浮かべながらつくりました。

笑ってゆるして

本日、明日は稲沢銘菓ベニサザンカの特別販売日です。








今月はベニサザンカの花をあしらった外郎製となります。




和菓子屋で使う全ての材料の値段が近頃物凄い勢いで上がっています。




それでも尚、今まで通り一個あたり100円(税別)のお値段のままこらえて販売を続けております。




これは、和菓子の素晴らしさを広く知っていただきたい。その思いが根底にあるからであります。




松屋長春で販売する他の和菓子と全く原材料も変えずに同じものを使い、味をそのままに。




それこそが一番肝心であると考えています。




この先、どうしても辛抱ができなくなってしまった際(値上げをする時。まだそんな事は考えていません。)。




そんな時にはどうぞ笑って許してやってください。