松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



羽二重餅、蜻蛉、蝉

昨日はとんぼの焼印を施した羽二重餅製の生菓子の新作をご紹介したことと思います。




本日は松屋長春の代表菓「羽二重餅」のご案内です。








羽二重餅の焼印が「青海波」から「とんぼ」へとかわりました。




ご覧いただきますと昨日ご紹介しました「とんぼ」の焼印とはサイズもデザインも違います。




そんな焼印の違いも楽しんでいただけましたら嬉しいです。




昨日の「せみ」と「とんぼ」の話から派生してしまいますが、日本に生息する「せみ」と「とんぼ」は何種類かご存知ですか?




「せみ」は36種類。




一生懸命考えても数種類の名前しか浮かびません。案外たくさんの「せみ」が生息しているんですね。驚きました。




さて、「とんぼ」ですが。。。




およそ200種類生息しているそうです。




これにはびっくりしました。「せみ」に比べて生息地などでも広がりがあるからなのでしょう。




本日の余談でした。

アキアカネ

秋を感じさせる虫は「とんぼ」でしょうか。




そして夏を感じさせる虫の代表格は「せみ」でありましょうか。




昔からそう伝え聞いていて、なんとなくそんな風に感じてしまっていますが。。。




さすがに秋には「せみ」は鳴きませんが、夏に「とんぼ」をたくさん見かけます。実際には「とんぼ」は夏にも秋にも空を舞う昆虫なのです。




誰が秋の茜空にとんぼというイメージを創り上げたのでしょう?




気になり出したら止まらなくなってしまう好奇心旺盛(たぶんひねくれ者)の私です。




茜空を舞う秋茜(アキアカネ)の図案でご用意しました羽二重餅製の新作です。





宝笹

去年はつくるタイミングが無くなってしまい、お店で販売できなかった黒糖の葛の蒸し菓子を今年はつくることができました。








「宝笹」




黒糖をたっぷりと葛に合わせてあります。




黒糖を使うようになると、晩夏初秋のニュアンスが出てくるような気がしています。




お盆を過ぎましたので、つくり手である私たちもそのような秋を迎える気持ちというものが募ってきたようにも思えます。