松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
穏やかで優しい
水の姿を表す焼印の図案は数えきれないほどあります。
それは江戸紋様のような伝統的なものがほとんど。
デザインされた方が誰なのか知る由もありませんが、その発想力やセンスに脱帽する限りです。
このようなトラディショナルな和柄のデザインのものは非常に良く考えられていて、着物や手拭いなどに使う場合は一つの図案を整然と並べて見せる手法を用いています。
よって、そのデザインは非常にシンプルなものでなければならなかったでしょうし、それでいて簡潔ながらもちゃんと意味を成さないといけないものであった事でしょう。
そのような事に思いを馳せると余計に昔の人々への畏敬の念が湧き上がってまいります。
前置きが非常に長くなりました。
ゴールデンウィークを挟み、羽二重餅の焼印が「流水」へとかわりました。
先日ご紹介しましたのは「巻水」でしたので、今年は水の焼印は2種類目となります。
この「流水」はとても気に入っている焼印の一つ。
どこか穏やかで優しい焼印だと感じませんか?
そんな理由で私はこの焼印が特別に好きなのです。