松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
ホンモノ
今日は「わらび餅」にまつわる、少し興味深いお話をさせていただきます。あまりご存知の方はいらっしゃらないかもしれません。
随分前のことになりますが、お茶席を担当される先生から「本蕨粉(ほんわらびこ)を分けてくださいませんか?」とのご依頼がありました。
松屋長春のわらび餅が本蕨100%であることを先生がご存知だったのかは分かりません。ただ、そうお願いされたのです。わらび餅は全国的に人気がありますが、ホンモノの本蕨粉を使っているところは実はそう多くないのかもしれません。
「どうしてご必要なのですか?」とお尋ねすると、先生はこう仰いました。
「私は扇子づくりを生業としています。本蕨は扇子の骨と紙を接着する糊として使うのです。」
ものすごく驚いたのは言うまでもありません。
わらび粉は和菓子にしか使わないものだと、勝手に思い込んでいたからです。
先生はさらに続けて、「扇子だけでなく、日本人形の胴体の部分などにも接着剤として使いますよ。」と教えてくださいました。
日本の伝統工芸品は現代の便利な接着剤に頼るのではなく、昔ながらの“ホンモノ”を使い続けています。その事実を知り、なんとも言えない嬉しさを覚えた次第であります。
松屋長春の「わらび餅」、本日も出来上がってお店に並びました。


夜桜
昨日一日だけ松屋長春はお休みをいただきました。
本日よりまた一週間、張り切って仕事いたします。
営業日なので本来ならば和菓子のご紹介をするところなのですが、桜があまりに綺麗だったので今日は桜のお写真だけでお許しくださいませ。


最初の二枚は日曜日の夜に見た夜桜の写真。後の二枚は先週金曜日に隣町の一宮市まで配達へ行った帰り、公園の桜が綺麗だったので少しだけ時間を割いて撮ったものです。


昼も夜も桜は綺麗ですが、薄暗い中にあの輪郭だけがやわらかく浮かび上がる感じが私はたまらなく好きです。
白とも、淡い桃色ともつかぬ曖昧な色合いが、かえって想像をかき立ててくれるから。
目にしっかりと焼き付けたこの感覚を和菓子にも投影できたらいい。そんな風に思っております。
岩屋ダムへ
秋深まる頃、「丹生川ダム」から「岩屋ダム」へと移動してきました。行ってから半年も過ぎてしまいました。笑

このダムは馬瀬川の最上流部に当たる場所に造られています。


ダムからダムへの移動が1時間半もかかってしまいました。ダムどうしが近い場合もあればこうして案外時間を要する場合も多々あるんです。でも、ダムのおかげで運転が好きになった今の私にとってこの時間は苦痛ではなくなりました。笑
紅葉樹の通りを何十キロも抜けるとやっとの事でダムに着くのですが、道路脇に植樹されている紅葉と桜の木が交互に私を魅了してくれるので、その美しさに感嘆の声を上げながらの運転がとても楽しい時間となったのです。

岩屋ダムは壮大なロックフィル形式をとるダム。私が一番最初に訪れた徳山ダムと非常に似た形式。岩石を積んだダムの姿も大きなダム湖の景観もとてもよく似ていると感じました。


ダムの周りの山々に落葉樹が多く育っているのでしょう。紅葉がとても綺麗でありました。
この「岩屋ダム」に滞在する時間を多く割きました。
それほどこのダムは魅力的だったという事になるでしょう。
天気が良く、心地よいひとときを過ごし、とてもいい思い出が出来ました。




