松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



リアル牛

一年を通して焼印を施さずに純白のままお店に並べる「羽二重巻」ですが、お正月前後の時期だけは干支の焼印をあしらって仕上げる事にしています。




現在、ご予約だけでお店に並べる事のない「羽二重餅」も干支の焼印を押していますが、「羽二重餅」と「羽二重巻」に施す焼印はできるだけ違うものをと決めています。




「羽二重餅」は丑という焼印を、そして「羽二重巻」はこちらの焼印をあしらいました。












リアルな牛の焼印です。




このご時世でこの決してスタイリッシュでオシャレとは言いがたいこのリアル牛の焼印を特注する職人はなかなかいないと思います。




祖父が創業時にお正月用として買い求めたものです。




今、逆にこのリアル牛が新鮮で愛くるしいと思えてくるのは私だけでしょうか。




リアル牛の「羽二重巻」、しばらくの間つくり続けて毎日店頭に並ぶこととなります。

心技体

松屋長春の長い廊下です。








私が働く一番奥の仕事場からお店に向かってのアングルです。




来る日も来る日もお店のみんながこの廊下を行ったり来たり、何往復もします。




彼女たちの素晴らしいパフォーマンスが無ければ松屋長春という、ちっぽけなお店など簡単に崩れ去ってしまうでしょう。




年末年始の激務も、この力持ちたちに支えていただきました。




本当にありがとう。




また娘たち、そして弟家族も休日を返上して松屋長春を縁の下からがっちりと持ち上げてくれました。




身を粉にして頑張ってくれました。




本当にありがとう。




松屋長春に携わる人全てのバランスが良ければ、当然の事ながら一番出来のいい和菓子が仕上がります。




バランスが悪ければ、どうやってあがいてもいいものは出来上がりません。




そんなものです。




両親と私3人の職人の腕前だけではどうにもならないのです。




心技体とはよく言ったもので、技だけではダメ。身体が丈夫で健康でもダメ。お店を支える全員が同じ方向を向き、お互いの心がシンクロしなければダメなのです。




私は娘たちや弟たちだけが家族だとは思っていません。




お店で働く皆が全員が、大きな家族の一員だと常々思っています。




今年も変わらず、この大きな家族全員で松屋長春を支えていけたらなぁと真剣に考えています。




みんな、また一緒に頑張ろうね!




私の新年の決意です。

あけましておめでとうございます。




昨日、一年をしめくくるご挨拶をしたばかりですのに、今日からは新しい一年の始まりのご挨拶を書く事になります。




連日のご挨拶文。読まれる方にとっては煩わしい事と思いますが、どうぞご容赦くださいませ。




さて、今年は丑年です。




羽二重餅の焼印を「丑」という1文字の焼印で施しました。








しばらくはこの焼印でいきたいと思います。








では皆さま、今年も引き続き松屋長春をどうぞ宜しくお願いいたします。




また、私のブログも変わらずお付き合いいただけましたら嬉しく思います。




今年は晴れやかで気持ちの良い一年となりますように。