松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



Goody Goody!



先日、このブログで書きましたライブ。

行ってまいりました。



Gentle forest jazz band



久しぶりの名古屋ブルーノートです。

普段はなかなかフォーマルな格好はしない私ですが、今日はワクワクドキドキ具合が最高潮に達し、自分の中では一番!だと思うほどカッコつけてお出かけしました。



アサヒ黒生のジョッキを飲んで。

自分へのご褒美です。

たまには一人でのライブもいいものです。

ライブ中はもちろん撮影禁止ですので、熱い演奏の写真のご用意はございませんが、総勢18名のビッグバンドと3名の女性ヴォーカルは圧巻の一言でした。

彼らのライブ、行って損は無いと思います。

お客様を第一に考えてエンターテイメントの世界を作り上げています。

素晴らしかったです。

今夜は興奮して寝られないかもしれません。

では、今から帰ります。

Goody Goody!

芸術のまち、京都

先日、京都へ行ってきました。

久しぶりの京都。まちをぶらぶらと歩いているだけでとても懐かしい気持ちが込み上げてきた私です。

辺りを見渡してみると、京都には昔からずっと変わらず遺されてきた文化や芸術が溢れかえっています。

今回は私の修行先である末富の会に参加するために訪れたため、あまり時間がありませんでしたので、美術館一館のみしか行く事が叶いませんでした。



四条通り沿いにこの美術館はあります。
目立ちませんので、気にしていないと通り過ぎてしまうほど。

この美術館は浮世絵を専門に展示しています。

今回は刀の備州長船の景光と兼光の二点も特別展示されていて、お得感満載でした。



私の最大のお目当ては葛飾北斎と歌川広重。

ずっと本物を見てみたいと思っていたので、感激もひとしおです。



葛飾北斎
富嶽三十六景/神奈川沖浪裏

誰もが知っている世界的にもとても有名な木版画です。現代のアーティストにも多大なる影響を与えているこの作品。ダイナミックで壮大な構図に圧倒されました。

葛飾北斎の作品は他にも三点展示されていました。

その中でも富士を題材にしたもの二点はやはり素晴らしかったです。



葛飾北斎
富嶽三十六景/凱風快晴

通称、赤富士と呼ばれている作品。



そして

葛飾北斎
富嶽三十六景/山下白雨

通称、黒富士と呼ばれている作品。

天才絵師と言われた葛飾北斎の天才たる所以がこの三点からビシビシと伝わりました。

構図の素晴らしさ、彫りの繊細さ、そしてカラーリングの妙。言葉がありません。

そして歌川広重の作品。歌川広重の作品は十点展示されていました。私は以前より歌川広重の作品は雨が題材のものが好きでした。

一番有名な雨が題材の作品は



この二つでしょう。

しかし、今回は残念ながらこの二点は展示されていませんでしたが、



歌川広重
京都名所之内/糺川原之夕立

こちらが展示されていました。彼の雨は雨を点で表現せずに線、それも斜線として表現するところに彼だけの独特の世界観があります。そこに私はとても惹かれるのです。

今回それを間近に見ることが叶い、とても嬉しく思いました。

歌川広重の作品の中でもう一つ印象に残ったものを。



歌川広重
京都名所之内/祇園社雪中

全く音を感じさせない静かな雪をイメージさせながら、女性たちの賑やかで艶やかな姿を表現し、それを対照的に見せているようです。

歌川広重は「ヒロシゲブルー」とも呼ばれる彼特有の美しい青が世界的にもとても有名です。美しく、とても深い青色がいつまでも私の中に残っています。

他の作品もしっかり見させていただきましたが、どれも発色鮮やかで線がとても繊細。素晴らしかったです。

葛飾北斎はダイナミックで雄大。歌川広重は当時の人々の柔和な表情がとても印象的でありました。

京都には芸術がいっぱいです。修行に励んでいた若き頃の私は芸術に目をくれず、休みの日には遊びを優先していました。

こんなに素晴らしい文化や芸術が近くにありながら、足を運ばなかった自分がいます。今となってはそれをとても後悔しています。

これからは時間を作りながら、末富へのご挨拶を兼ねながら京都へ足繁く通ってみようと思っています。

芸術のまち、京都。皆さんもたまには時間を取られ小旅行されてはいかがでしょうか。

菜種もち

菜花が咲き乱れる頃となりました。

私は菜花の匂いがとても好きです。他のどの植物にも当てはまらない菜花だけの独特の香りが大好きなのです。

今となっては菜花の産地、知多半島や渥美半島。関東で言えば房総半島などまで赴かなければ菜花畑を見ることが困難となってきました。

昔は私のお店の近くにも容易く菜花畑があり、春先になり外で遊んでいますと、その匂いがぷうんと漂ってきて私の鼻をくすぐってくれたものです。

また菜花は春の味覚としても秀逸なものがあり、おひたしにも炒め物にも合います。私の家では昔から茹でてからしマヨネーズと醤油で食べていました。この食べ方はあまり馴染みが無いかもしれませんが、オススメいたします。是非お試し下さい。

前置きが長くなりました。



菜種もち

羽二重餅の生地にしっかりと炒った黒胡麻を抱き込ませました。お召し上がりいただいた際に黒胡麻が弾け、その香りがアクセントとして引き立つように考えております。

中は丹波春日大納言小豆の粒あん。

私を含めまして誰しも嗅覚を特段気にして毎日生活をしていないと思いますが、嗅覚は季節を感じる大事なアンテナである事を知ります。また、味覚にも密接な関係があるのだという事を知ります。

本日はこのような事を念頭に置きながらブログを書きました。