松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



こわい

名古屋弁なのか、私が住むあたりの方言である尾張弁なのかは定かではありませんが、「こわい」という言葉があります。




一般的に知られている「こわい」はおそろしいという意味合い。




私たちにはもう一つの意味があります。それは食感が硬めである事を指します。




私は白飯はしっかりしていながらもしっとり、もちもちの硬さが好きです。両親も私と同じ。




しかし次女と三女は少し硬めの食感の白飯が好きなようで、ご飯を炊いて!とお願いすると決まって硬めのご飯が炊き上がります。




それを両親と私は「今日のご飯、こわい!」




そう言うのです。




また、お赤飯のことを「おこわ」などと言ったりしますが、これも餅米の弾力のある食感が「こわい」に通じるので、そう呼ばれているのだと推測されます。




ご紹介までの前置きが長くなってしまいました。




公にはご案内していませんし店内にも表示はしておりませんが、松屋長春は「おこわ」(お赤飯)のご注文を承っております。












本日は大口のお赤飯のご注文がありましたので、早朝から蒸し上げて先ほど配達を終えて帰ってきたところです。




お祝いごとにお使いいただけましたらと思います。




松屋長春のお赤飯には超大粒の大納言小豆を使用しています。




小豆が大きいだけで少しゴージャスに見えるものです。もちろん素晴らしい小豆なので味も言わずもがなであります。