松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
山ほととぎす
少し前に山口素堂の「目に青葉、山時鳥、初鰹」を題材にしたお話を書きました。
どうして山口素堂はホトトギスの声の方をチョイスしたのだろう?
ふと、そんな事を考えました。
ホトトギスの声は「キョッキョッキョッ」という誰でもわかる甲高い鳴き声。確かに綺麗な歌声です。
でも、この時期ならウグイスの方が綺麗な歌声を聞かせてくれないかと。あの美しい鳴き声は毎年何度も聞きますが、うっとりするほどであります。(我が家の近くにもうぐいすがいて、毎日聞くことができるんです。)
ちなみにホトトギスもウグイスもその姿、色味は非常に地味。決して美しいとは言えない感じが面白い。
「天は二物を与えず」ということでしょうかね。
前置きが長くなりました。
軽羹製の和菓子「山ほととぎす」を毎日つくり続けております。
夏を前に軽羹製の和菓子、これが最後のご案内となります。
