松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



Crusin’

本日はお休みを頂戴していますが、朝一番の仕事と夕方に仕事が入ったので、10時から16時までの間出かけてきました。



高校の同級生が営む寿司割烹のお店、楽山へ。

松木安太郎さんに似ている彼も最近苦労しています。話にこそ出しませんが、色々な困難に立ち向かっている彼の顔を久しぶりに見られて安堵とともに嬉しくもありました。

頑張れ!いつも応援してるぞ。

若い頃からの友人に会うということは、昔の自分そして今の自分どちらも再確認できるようで、やはりたまには必要なルーティンなのかもしれません。



相変わらず美味しかったです。

赤だしに使う出汁の材料についても教えてもらいました。

実は今日は天気も良かったこともあり、自転車で久しぶりに出かけました。



時間をかけて木曽川にも赴きました。



最近は忙しく釣りには出かけられそうにありませんが、水のせせらぎの音にとても安らぎを覚えました。

やはり自然は最高です。

帰りに大好きな稲沢のケーキ屋さんでケーキを買いました。



お店の外観写真を撮るのを忘れましたが、JR稲沢駅近くのパティスリー アンさんです。



今回はこちらをセレクト。

チョコレートの優しい甘みとしっとりした生地に疲れが吹っ飛びました。

一息ついたところで今から仕事です。

張り切って頑張ることが出来そうです。

シンプル

シンプル イズ ベストとよく言いますが、これは時と場合によりけりかもしれません。

和菓子は色合いを艶やかに、そして華やかに仕上げるところにその良さを見出す傾向にあると思います。

しかし、派手とは対極にある慎ましく仕上げた和菓子にも赴きがあり、奥床しく感じるものがあると私は思います。

美術の世界にも伊藤若冲のようなカラフルで鮮やかな表現もありますが、長谷川等伯のようにモノクロで一見すると控えめに見えますが、そこに美を追求する表現も間違いなくあると思います。

かの千利休もコンパクトで抑えめなところに赴きを追求した茶道の先人でした。

前置きは長くなりましたが、羽二重餅製の生菓子をお店に並べました。



羽二重餅の生地に巻水の焼印をあしらった、至極シンプルな生菓子です。

一年を通して羽二重餅の生地の生菓子は数々つくりますが、やはり着色せずそのままの色合いを前面に押し出したほうがその良さがより引き立つのではないかと考えています。

純白ではない少しクリーム色がかった羽二重餅の生地はそこに優しさが表れるのではないでしょうか。

季節によって羽二重餅の生地も着色することはありますが、今回はそのままの風合いをお楽しみいただけたらと思っております。

巻水の図案も静寂を連想させ、禅にも通ずるものがあると思います。

シンプル イズ ベスト。

羽二重餅はこれに尽きるのではないでしょうか。

私はそう考えています。

ポップ

春らしいポップな色合いで仕上げました。



冬が過ぎて暖かくなってくると動物も植物も人間も活発になるものです。

うららかな日差しに導かれるように外へ出て、たまにはのんびりとしたくなります。

スキップ、鼻歌、笑顔、爽風、小川、蝶々、菜の花、桜。

春を連想する言葉を連ねてもキリがありませんが、ウキウキするような言葉ばかりです。

そんなワクワク、ウキウキな気持ちを表現したつもりです。

軽羹製、備中白小豆こしあんです。

余談ですが、今日の私の鼻歌はなぜかレナウン娘のCMソングです。思い浮かぶメロディが今日はこの歌しか浮かびません。

私よりも若い方はご存知ないかもしれませんが、小さい頃にテレビから流れてくるこの歌をよく聴いたものです。

https://youtu.be/zTKr9NyUNjg

懐かしいですよね。