松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



夏まつり

夏まつりという、葛製の蒸し菓子がお店に並び始めました。



夏祭りの華やかでワクワクした気持ちを和菓子で表現した松屋長春の定番商品です。

この夏まつり、お盆前までは作り続ける予定でおります。

夏祭りと言えばすぐに繋がるのが長渕剛の初期の歌、夏祭りです。



初期の長渕剛は今にはない澄んだ高音の声がとても爽やかで、中学生だった私の心にすーっと染み入りました。初期の曲の中でもこの夏祭りが特にお気に入りで幾度も幾度も聴き返し、ギターを爪弾いてよく歌ったのを思い出します。

歌詞の内容は純な青春の恋を綴ったものですが、包み込むような優しさに溢れています。

青春の甘酸っぱいレモンのようなあの頃のトキメキ。

燃えて散るのが恋ならば このまま消えずに かがやいてくれ

長渕剛も本当は純な心を持った青年だったことが初期の曲を聴きますと容易に想像できます。

長渕剛に限らず、今はなかなか聴かない曲も随分あるでしょうが、このように何かのきっかけで思い出し、その曲を聴く事で聴いていた頃の思い出を巡らせるのもいいものです。

ほんわかとした幸せに包まれます。

私の場合、音楽と自分の作る和菓子がシンクロして出来上がっているものも少なくありません。

夏の花の蕾を模した外郎製の和菓子です。



茶巾絞りで蕾の形に成型し、さっと蒸しあげました。

外郎製の生菓子特有の照りがあり、中の餡に使用した備中白小豆こしあんの口溶けの良さと相まってさっぱりとした味わいとなっております。



冷蔵庫で一旦ひんやりとさせてからお召し上がりいただくことをお勧めいたします。

タクシー運転手

タクシー運転手



1980年に韓国の光州で悲劇があった。

光州事件であります。

この光州事件で実際にあった実話をもとに映画化されたものです。

ドイツ人の記者を光州まで送り届ける男やもめのタクシードライバーが主人公です。

お金に困りそんな大役を引き受ける訳でありますが、ソウルに残してきた一人娘の事が気になって仕方がない。

人と人の強い絆、そして責任を全うするという強い心をこの映画から学び取ることができます。

ソン ガンホという韓国でもトップの俳優を配し、誇り高い韓国人を描き切っています。

軽いタッチから映画がスタートし、次第に重くなっていく様は、思い出せませんが昔観た映画の進み具合とよく似ているような気がしました。

特Aの評価は出せませんが、良作には間違いありません。

映画は自分の在り方の指標となる大切な教科書のようなものです。