松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



私のバイブル

久しぶりに山田洋次監督の「隠し剣鬼の爪」を観ました。



山田洋次監督は監督人生で三作しか時代劇の映画をつくっておりません。

他の二作は



アカデミー賞の作品賞にノミネートされた「たそがれ清兵衛」と



木村拓哉主演で一躍名を馳せた「武士の一分」です。

全て藤沢周平が原作なのですが、「武士の一分」を除いて「隠し剣鬼の爪」と「たそがれ清兵衛」は私の生きる上での大切なバイブルとなっています。

「武士の一分」だけは内容に少し納得のいかない部分があるので、両手を挙げて賛成とはいかないのですが。

この映画たちが私の生きる上での指針となっている理由には、主人公が自分の役割を忠実に守ること。これが第一にあります。与えられた自分の仕事をあくまでも誠実に真面目に守り抜くことにとても美を感じるからであります。

もう一つは人との約束を守り抜くこと。誰一人裏切る事なく毎日を確かに生きる主人公に私は心を強く打たれるのです。

自分に正直に生きる

これが出来そうでなかなか出来ない事ではないでしょうか。

私は悩んだ時、迷った時にこの二本の映画を観て自分をスタートの位置に戻すようにしています。

昔、日本人が持っていた素晴らしいもの。美学をもう一度学びなおすために。

映画は私に多くの教訓を与えてくれます。

この二本の映画は自分の生き方を知る上での大切な私のバイブルなのです。

完全にリセットしました。また明日からリスタートです。

素晴らしいバイブルを見つけた事にとても幸せを感じます。

私が何度も何度も繰り返し繰り返し観ている映画のお話でした。