松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



春の装いで

おはようございます。

暖かい日も次第に挟んでくるようにはなりましたが、まだまだ寒い日が多いですよね。

朝早くから仕事をスタートする私としましては厚着をしないとまだ我慢できません。

しかし、そんな中でも春を感じていただけるような和菓子は徐々にお店に並べなければなりません。

和菓子は季節先取りが大切であり、お客様に少し先の季節を和菓子を通して感じていただけるよう、日々アンテナを張って考えているつもりです。



春の干菓子です。

上が白雪糕(はくせつこう)という生地のもの。白雪糕と言いましても難しいと思います。ニュアンスは落雁と同じようなものであると考えますとしっくり来ると思います。

そして下のものが生砂糖という生地で仕上げております。

どちらも餅米由来の材料がメインとなっておりますが、いざ食べてみますと同じ材料から出来ているのかと見紛うほどの違いがございます。

製法でこれほどの違いが出る面白さというものがあると思います。

春の色は少しトーンを抑えめに作るように心がけていますが、こうして見てみますと春の優しさが前面に出ているような気がしています。

可愛らしい春の干菓子。お茶やコーヒーにも合うと思います。