松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



放映日のお知らせ

今週の日曜日に中京テレビの番組「前略、大徳さん」で当店の羽二重餅をご紹介いただく事になりました。



中京テレビ
https://www.ctv.co.jp/daitoku/

6月30日(日)AM9:55〜

どんな風にご紹介いただるのかはわかりませんが、よかったらみてください。

バカボンにまつわる思い出

渦巻き



薯蕷製の蒸し菓子です。

静かな水面の表情を表現しました。

淡いブルーを裏打ちして優しい色合いに仕上げております。

巻水の図案も昨日ご紹介しました青海波と同じく昔から伝わる伝統的なデザインなのですが、見る人によって滑稽にも見えるようで。。。

「バカボンのほっぺのようだ」とか目がまわっているイラストみたい」とか言われた事も一度や二度ではございません。

私が修行でお世話になった末富ではこの巻水の焼印をせんべいに大量に押す仕事がありまして。。。

焼印の温度をはかるため、ほっぺ近くに焼印を寄せて確認するのですが、私の後輩は近づけ過ぎてほっぺを焼いてしまった事があります。当然しばらくの間は巻水の形にやけどが残っていて、まさにバカボンのようになっていました。



今となっては微笑ましく、懐かしい思い出です。

今週は羽二重餅製の生菓子から

おはようございます。

今週も変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。



太古の昔より変わらず日本人に愛されている青海波の文様。

その青海波の焼印をあしらい、仕上げております。

代表的な和柄の一つとして着物や手ぬぐいなどの図案にも頻繁に用いられています。

この青海波、古代ペルシャが発祥のようで、聖徳太子の生きていた飛鳥時代にシルクロードを伝って日本に伝来しました。

「せいかいは」ではなく、正式には「せいがいは」と読みます。

日本人のDNAに自然と組み込まれた美的感覚なのでしょうか。大海原の波をイメージして出来たこの図案ですが、市松、かごめ、千鳥、矢絣、亀甲などの図案と同じくなぜか落ち着くデザインとなっております。

シックでいいですよね。

しばらくの間はこちらの図案の羽二重餅でのご案内となります。