松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



和菓子の日

おはようございます。

突然ですが、和菓子の日ってご存知ですか?

答えから申し上げますと6月16日が和菓子の日です。

耳の日(3月3日)や肉の日(2月9日)やサーティワンの日(毎月31日)のように数字に引っ掛けることもない日ですので全く覚える事ができませんし、一般の方への認知度はすごぶる悪いと思います。

きちんと和菓子の日の意味や由来についてご説明しなければならないでしょうが、本日はご説明を省いてお話を進めさせていただきます。

松屋長春では和菓子の日は特別な事はいたしません。

ただ、今年は和菓子の日に合わせてジェイアール名古屋タカシマヤからの特別ご注文がございましたので、ご案内いたします。



6月16日(日) 一日限り

生菓子4個入り 30箱

売り場 銘菓百選

それ以上は申し訳ございませんが、把握しておりません。詳しくは直接ジェイアール名古屋タカシマヤまでお問い合わせいただきますよう、よろしくお願いいたします。

ジェイアール名古屋タカシマヤ

https://www.jr-takashimaya.co.jp

住所

愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4

電話

052-556-1101

羽二重餅の特別販売についてのお知らせです

羽二重餅の特別販売についてのお知らせです。

今週土曜日の一日限りですが、一宮名鉄百貨店にて羽二重餅を販売いたします。



現在の焼印の図案は観世水に近い巻水です。

涼しげで今の季節にはぴったりです。

当日は80箱をご用意いたします。

毎度の事でありますが、事前ご予約は承っていないようです。販売開始時間や販売場所などの詳細は直接、名鉄百貨店までお問い合わせいただきますようお願いいたします。



住所
愛知県一宮市新生一丁目1番1号
電話
0586-46-7111

備中白小豆とは

昨日の続きです。

備中白小豆を皮の部分とこしあんのもととなる中身とに分け、何度も何度も晒して絞ったものが生あんとなります。



こちらが生あんです。

粒あんと違い、皮の部分を全て捨ててしまうので少し勿体ない気がしなくもありませんが。

さっぱりとしていて、それでいながら味わい深い生あんはこうして出来上がるのです。

一般的に白あんと言われるものは野菜豆を原料に使っていることがほとんどであります。

いんげんなどの野菜豆はそれ独特の香りと味わいがあり、色は純白に近いものとなります。一方で白小豆のこしあんはもともと持っている本来の色が出て乳白色をしています。また、その味わいは他の追随を許さぬほど高貴なものとなっています。

その分、仕入れ値としましても3倍以上の違いがありますが。

生あんに砂糖を加えてしっかり炊き上げたものです。



これで一昼夜寝かせてやっと使う事ができるのです。

素晴らしいものには、その素晴らしさの理由がきちんとあります。

作り手はそれを熟知しながら向き合っていかなければなりません。