松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



夏祭り

「夏もそろそろ終わりねと 君が言う

ゆかた姿で せんこう花火

きれいだよ きれいだよ

きれいだよ とても

さあ そろそろ帰ろうかと 僕が言う

まだまだ私 こうしていたいわ

チリリン チリリン

窓辺の風鈴 いいよ

いつまで こうして君と

よりそい 肩を並べて

来年の夏も せんこう花火

できると いいのにね

燃えて散るのが 恋ならば

そのまま消えずに かがやいてくれ」

長渕剛の夏祭りの歌詞です。

中学生の頃、毎日繰り返し聴いた思い出深い曲です。この頃の長渕剛さんは純白で美しい声の持ち主でした。現在は現在で昔には無い深い味わいがあるとは思うのですが、私は断然初期の曲に思い入れが強いのです。

今日ご紹介する生菓子の名前が夏祭りです。

この夏祭りをつくっていたところ、先程の歌が刹那に頭をよぎったのです。



中心にこしあんを配し、三色に染め上げた備中白こしあんを真ん中に、一番外側に本葛粉で仕立てました。

夏祭りのウキウキ、ワクワクした気持ちは今となっては淡い思い出となってしまいましたが、あの甘酸っぱい青春の日々はいつまでも忘れたくないものです。