松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



あっさり、わらび餅

先日はわらび餅の販売スタートのお知らせだけで終わらせてしまいました。

あらためてご紹介させていただきます。



でんぷん質の原材料を使う和菓子には夏の本葛と、このわらび餅が代表的なものとして知られています。

本葛はみなさまもご存知のとおり熱を加えて練り上げますと、ほとんど無色透明の生地として仕上がります。(本葛と似たようなものが近頃多く出回っておりますので、それについては省かせていただきます。)

一方、わらび粉は水に溶きますと濁りがあり、練り上げていきますとこのような黄土色のような色合いで生地が仕上がります。



わらび餅はきな粉を上にかけてしまいますので、このわらび粉特有の色合いをご存知でないお客様も多いのではないでしょうか。

松屋長春のわらび餅にはスッキリあっさりした味わいが特徴の北海小豆のこしあんを使います。



しっかりと渋切りをした素晴らしいあんへと仕上げます。



粘りが極めて強く味わい深きわらび餅に、この口溶けの良さ抜群の北海小豆こしあんのマッチングがやはり一番ではないかと考えております。

わらび餅、今年もゴールデンウィーク少し手前までお店に並べるつもりです。