松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



梅たより

「梅たより」



そう銘打ってお店に並べました。

軽羹製の蒸し菓子で、中は備中白小豆こしあんを薄紅色に着色しました。

桜と同じように、太古の昔より日本人に愛されてきた梅。

昔の文献や美術などを見てみますと、梅に関連したものがとても多く出てきます。

詳しく勉強しているわけではありませんので、自信を持っては書けませんが、現在とは違って桜よりも梅の方が地位が高かったのかもしれませんね。

軽羹製のこの梅たより、毎年この頃にお店に並べる松屋長春の定番和菓子です。お気づきになられるお客様もおいでだと思いますが、焼印や紅の刺し方などマイナーチェンジを繰り返してお出ししています。

今年はこんな色、こんな形でご提供させていただきます。

なおい最中

国府宮神社のはだかまつりが盛大に開催される頃、一番お客様のご用命が多くなる「なおい最中」



先日、中京テレビの取材があった際にご用意したものがとてもいい感じでしたので、私もこの時にこのなおい最中の写真を撮りました。

はだかまつりは正式にはなおい神事と言います。そこからこの「なおい最中」が出来上がりました。

鈴の形になっておりますのは、国府宮神社の御神宝が大鳴鈴であるからであります。

最中に使用しているあんは丹波大納言小豆。深みのある味わいと香り。そしてこの色合いは丹波大納言小豆でしか表現できません。

使用するあんの量などを考えますと、松屋長春の和菓子の中で一番お値打ちなものがこの「なおい最中」かもしれませんね。

「なおい最中」は通年商品ですが、このはだかまつりの頃が旬の和菓子です。

梅の形の羽二重餅

梅の形の羽二重餅です。



毎年、お正月少し前からお店に並べる松屋長春の定番の羽二重餅です。

こちらの羽二重餅には備中白小豆こしあんを抱かせております。

あんの好みはお客様によりけり。

一番の定番は丹波大納言小豆の粒あん。他に備中白小豆こしあんや備中白小豆粒あん、時には北海小豆のこしあんも使用することがあります。

お好みのあんをお客様にチョイスしていただけるよう、羽二重餅の生地の生菓子はできるだけバリエーションを揃えてお店に並べるようにしています。

外観だけではなかなか判断できないあんの種類。ご来店の際には店の者にお好みのあんをお伝えいただけましたらと思います。