松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



本日、最終日です

おはようございます。

先週の土曜日にヨシヅヤ稲沢店にて羽二重餅の特別販売をしました。

たくさんのご来場、誠にありがとうございました。

先週の出展場所の写真です。



今日も同じ場所、同じ時間帯で羽二重餅を販売いたします。

販売日時
9月12日(土)
10時〜13時まで(売り切れ次第終了)

販売場所
ヨシヅヤ稲沢店一階広場

販売商品
羽二重餅5個入り

今日も三女と私の絶妙なコンビでお客様をお出迎えいたします。

たくさんのご来場を心よりお待ちしております。

栗ようかん

どこを切っても必ず栗が出てきます。

今年も栗の甘露煮をゴロゴロとたっぷり入れて栗ようかんをつくりました。



たまたまこの羊羹の栗の配置がビッグディパー(北斗七星)のように柄杓形になっていたので写真を撮りました。

全部がこの配置になるわけではありません。

栗ようかんに使うあんは丹波大納言小豆のこしあん。



濃厚で旨みたっぷりです。

完全滅菌密封ですので、1か月の賞味期限とさせていただいています。

もちろん地方発送も大丈夫であります。

栗あん、完成です

おはようございます。

昨日の栗あんが仕上がるまで、後編です。

松屋長春では機械の手を借りるのはあんを練るところと、羽二重餅などを練るミキサーのみで、それ以外は全て手作業で頑張っています。

機械を使うと作業も早く、超がつくほど時間の短縮もできて素晴らしいところが多々あるとは思いますが、心を込めて取り組む手作業はやはり、お客様のお手元までその温もりが伝わることと私は考えています。

あんを包む機械は一寸の狂いもなく何個つくっても同じ形のものが出来上がりますが、どこか面白みがなく少し寂しい気持ちになるのは私だけでは無いはずです。

決して効率的ではない手づくりにこだわりを持っているのはそんな考えからきているものでありますし、これから先もこの信念は曲げるつもりもありません。

マシンを多投して経営をされるお店が現在は非常に多いです。お店の特徴をしっかり出すにはやはり手づくりに敵うものはないと私は信じてやみません。

前置きが長くなりましたが、栗あんの続きを。



蒸し上げて二つに割った栗をこうして木ベラで掻き出します。

全て掻き出した後、これをふるいで全て通します。この時、一緒に掻き出してしまった鬼皮や渋皮を丁寧に取り除きます。この作業が非常に大切であると思います。鬼皮や渋皮が口に入ると非常に違和感が残るためであります。



ふるいで通し終えた蒸し栗を砂糖と合わせて練り上げていきます。



ここだけは機械の手を借りることとなります。

自分自身で練り上げてもいいのですが、時間がどれだけあっても足らなくなってしまいますし、和菓子をつくる時間までも無くなってしまいます。

こうして考えてみますと、あんを練る機械がなかった祖父の時代。聞くところによると、寝る時間を惜しんで仕事をしていたそうです。

尊敬の念しかありません。

話が横道に逸れてしまいましたが、栗あん完成です。



先日の台風で栗の収穫に不安が残りますが、今年の栗は抜群に良さそうです。

お楽しみに。