松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



はらはら、サクサク

おはようございます。

朝晩ぐっと冷え込む日が多くなり、いよいよ秋も深まってきたなぁなどと思いにふける朝です。

山々も随分と色付いてきたことでしょう。

そのようなタイミングで松屋長春の羽二重餅の焼印が紅葉から銀杏にかわりました。



それに合わせて、箱の模様替えもしたところです。



銀杏並木の黄葉はいつからなんだろう?

黄金色の銀杏の葉がはらはらと舞い落ちて、一面をゴールドに染め上げられた絨毯の上をサクサクと気持ちのいい音を立てて踏みしめたい。

そんな思いに駆られてしまいます。

もみじの紅葉ももちろん好きですが、私は銀杏の黄葉の方が好きなようです。

しあわせ

先日買った銅製の天ぷら鍋、やっと使うことができました。



今夜はカキフライ。



まだ小ぶりで食べ応えはありませんでしたが、私の中の大好物第2位カキフライを久々に堪能しました。

自家製のタルタルソースとの相性も抜群。

ものすごくしあわせです。

大徳寺

大徳寺納豆というものがあります。

和菓子屋で生まれていなければ一生を知らぬまま終えていたかもしれません。

この大徳寺納豆、香りはこどもの好むようなものではありません。小さい頃の私は父がこの納豆を仕事で使っている時などは近くに寄らなかったほどであったと記憶しています。

大徳寺納豆は私たちが知る納豆とは大きくかけ離れています。

同じ発酵食品ではあれど、どちらかと言えば味噌に近い食品だと認識していただけましたらいいでしょう。

なぜ大徳寺納豆と言うかといいますと、その名の通り京都大徳寺がその発祥の地であるからです。

この「大徳寺納豆」を頂にあしらった蕎麦薯蕷がお店に並びました。



織部のデザイン。

蕎麦薯蕷と丹波大納言小豆のこしあん。シンプルな取り合わせに大徳寺納豆の塩気のアクセントが効いています。

本日、詳しくご説明しました大徳寺納豆、これから寒い時期にかけて和菓子界では頻繁に使用する食材であります。

お見知り置きいただけましたら幸いです。