松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
アピール
私は自分のお店のアピールを過剰にするのは好きでありません。
なぜならお店というものは、お客様に評価していただくものであり、自分自身を評価するわけではないからです。
そのような理由から私は普段から俯瞰的にブログを書いているつもりでいます。
しかし、本日ばかりはアピールさせてください。お許しいただけましたらと思います。
毎年、松屋長春はお正月に生菓子を30種類誠心誠意を持ってつくり上げ、お店に並べます。

確実ではないため、はっきりとは申し上げられませんが、全国津々浦々探しまわっても生菓子30種類を並べるお店は無いのではないかと自負しております。
年末年始のタイミングでイレギュラーな大口のご注文が入りましたために、今回のお正月は例年よりは数は揃わないかもしれませんが、必ず30種類ご用意いたします。
30種類のお正月の生菓子が揃いますのは、12月30日。準備しました生地や材料が無くなり次第に徐々に種類が減っていきます。
おそらく1月2日あたりから種類が減っていくのではないかと予想しています。全てをご覧いただくには早めのご来店をお勧めいたします。
今回もいつもと同じように心を込めてつくります。
多くのお客様に喜んでいただけますように。
あんのご紹介
私の朝一番、仕事はじめは釜に火を付ける事であります。

毎日まいにち、来る日もくる日も釜をフル稼働させます。
寒くなった今、釜の火はとても温かくありがたいものですが、逆に酷暑の夏は苦悶の表情を浮かべてしまいます。
人間とはわがままなものですね。
あんもバリエーション豊かに仕上がっています。
備中白小豆の粒あんこしあん、丹波大納言小豆の粒あんこしあん。


特に丹波大納言小豆のこしあんは寒の時期しかつくらないレアなものです。
また、一年でもお正月前後しかつくらない「味噌あん」を昨日仕上げたところです。

あっさりとしながらも風味絶佳である備中白小豆と京都の味噌蔵謹製の白味噌の取り合わせでこさえた「味噌あん」の出来上がりに満足しているところです。
この「味噌あん」は12月29日から販売いたします花びら餅に使用いたします。
販売まで今しばらくお待ち下さいませ。
いよいよ
お正月が押し迫ってきました。
いよいよだという焦りの気持ちが湧き上がってきます。
昨日は伊勢芋を裏漉しして、お正月に使う練り薯蕷のあんを仕上げました。


お店のみんなも総動員での作業です。

純白の素晴らしいあんが出来て、とても満足しています。

お昼からはお正月に販売する椿餅に使う椿の葉を摘みにお店のみんなと一緒に出かけてきました。


みんなのおかげで素早く多くの椿の葉が摘めました。

私だけでなく、お店のみんなも満身創痍でありましょう。彼女達がいなければ松屋長春は成り立ちません。
ただただ感謝しかありません。
私は、昨日は全ての仕事が終わってから配達車のタイヤ交換をしました。
今からスタッドレスタイヤの交換を業者にお願いしても遅いんですね。予約いっぱいで全て断られてしまいました。
もっと早く交換の予約をしておけばよかった。トホホ。
夜遅くに工具の金属音を響かせてしまいました。ご近所の皆様、ご迷惑をおかけしてすみません。