松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ファジー

空と海の境界線があいまいな様子はなんとも不思議で趣深いものです。




ファジーな感じがとても好きなのです。




毎週のように海に釣りに行っていた頃は、そんな景色にしばし見とれていたものです。




防波堤の上で時間に身をまかせながら、ふんわりとしながら、そのひとときをよく楽しんでいました。




それはどんものにも代え難いほどの、とても贅沢な時間でした。




今朝、緑と黄色の境界線をあいまいにしたファジーな和菓子をお店に並べました。








餅米由来の道明寺製、中は備中白小豆こしあんです。




海にはさまざまな表情があり、それぞれとても魅力的であります。




朝焼けに優しく海面を照らす、あけぼのの表情。日中のギラギラした海面のまぶしさも好き。夕焼けに海の色を赤く染める景色もたまらなくいいものです。




静かな夜の凪の音も心を落ち着かせてくれますし、雨滴る日の真っ黒な海もそれはそれで愛おしく感じます。




海に出かけた時には、視覚、嗅覚、聴覚を総動員しながら思う存分海に抱かれるようにしています。




私は本当に海が好きなんだなぁ、とこうして文を書きながら今そうあらためて感じています。




考えてみると海にずっと行っていないな。




久しぶりにゆっくり時間をつくって海にファジーに溶け込んでみたい。




そう決意した金曜日の朝です。

純白に紅を少しさすのが好き

純白に紅を少しさすのが好き。




それだけで愛らしくなってしまうので不思議です。




忘れてはならないのが紅の色合い。




ただ単に赤色だけで染め上げるのではなく、少し黄色を入れるのが私好みなんです。




梅の開花に合わせて軽羹製の蒸し菓子の装いをかえました。








本日は軽快な口当たりの軽羹と深みのある丹波大納言小豆粒あんの取り合わせがベストにマッチしている和菓子のご紹介でした。




マリポサ

私の高校時代の同級生で医者になった者が多くいますが、その中で松屋長春から一番近くに開院したのが「広島眼科」です。








いつも仲良くしている友人の中の一人でもあります。




先日、開院15周年を迎えられました。








そのお祝いの和菓子をご注文いただいて、お届けにお邪魔したところです。




彼の奥様は「広島眼科」の隣で「広島皮膚科」を開いていらっしゃるのですが、この度奥様があらたに美容皮膚科をオープンされましたので少しご紹介を。




名前は「マリポサ」と言います。












「広島眼科」「広島皮膚科」から南西に100mほどの場所に位置します。




奥様のご案内で中も見させていただきましたが、とってもステキな内装。












「マリポサ」はスペイン語で蝶を意味するようで、待合室には大きな蝶の羽根を持つ女性の油絵が飾られていました。




髭がすこぶる濃い私。脱毛したらスッキリするかもしれないな、なんて思ってしまいましたが、綺麗に脱毛してツルツルになると、自分が自分でなくなってしまうようにも思います。




繭から美しい蝶へと変身する。そんな理由でこのネーミングにしたのかは伺うのを忘れてしまっていましたが、とてもいい名前だと勝手に頷いてしまいました。