松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
「なんで?」と「組み合わせ」のおはなし
春の装いで、蒸しようかんがお店に並びました。

蒸し羊羹は名前こそ「ようかん」となっていますが、みなさまがよくご存知の「ようかん」とは全く違うものです。
原材料も違えば、味や食感も違います。
どうして見た目だけでこんなややこしい名前にしてしまったんだろう?
世の中にはWHY?がたくさんありますので、疑問を持つだけで咎めることだけはしないでおきましょう。
たぶん、最初に名前を付けた和菓子職人の方はおそらく天国で「ああ、なんであんな安易な名前にしてしまったんだろう?俺のバカバカ!」といった具合に後悔していることでしょうね。
勝手に天国なんて言いましたが、もしご存命でしたらごめんなさい。
話はこの「蒸しようかん」に戻ります。
この蒸しようかんと軽羹の組み合わせは私の中でのお気に入り。
もっちりとした蒸しようかんの食感に軽快な見た目とやわらかでふわふわの食感の軽羹との取り合わせがとても絶妙だからであります。
また、軽羹の薄紅色と純白の組み合わせは軽やかな春の調べを想起させるもので、この取り合わせも私の大がつくほどの好みでなのです。
組み合わせってとても大事。
焼肉を食べに行ったのに飲み物はバナナシェイクやクリームソーダというわけにはいかず、どうしてもビールが欲しくなるように。
ああ、このブログを書いていて無性に焼肉が食べたくなってきました。