松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



道具は大切に

青葉の茂る頃に吹き荒れる強い風のことを「青嵐」と言います。




夏の季語であります。




青さをグッと増したもみじの葉が風に気持ちよさそうに揺れる姿を連想させてくれます。




本日ご紹介いたしますのはもみじの型で抜いた錦玉製の和菓子。








生き生きとした自然の息吹を表現したつもりです。




余談ですが、もみじの型は陶器製で創業当時に祖父が買い揃えたものです。ですので90年近くは経っているのではないでしょうか。




今、私が使っているこのもみじの型は全部で50セット。








ちょうどキリがいい数なのでまだ一個も割っていないのかもしれませんね。




「道具は大切に」




そうみんなで心がけて気をつけて使い続けていきたいと思います。