松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
うなぎ
三日連続で和菓子のおはなし、無しです。
和菓子のおはなしを楽しみにしてくださっているお客様、誠に申し訳ございません。
また来週から、新しい和菓子のご紹介ができると思います。今しばらくお待ちくださいませ。(正直なところ、なかなか和菓子のネタを探すのも大変なのです。)
本日は鰻考察です。
私の一番の大好物はうなぎなのですが、とても高価であるためにしょっちゅう外で食べるというわけにはいきません。
うんっ!と踏ん張ってから気合いを入れてからしか食べに行くことができない、そんな「ごちそう」となってしまったのです。
昨日の夜ごはんを何にしようかなと冷蔵庫を漁っていたところ、冷凍庫の奥に弟のお嫁さんの実家から御中元でいただいた鰻の白焼きを三本見つけました。
家族五人でたらふく食べるには少ない。私はそんな時は決まって「鰻ざく」をつくることにしています。

きゅうりもたくさん食べられるし、酢もたっぷり使います。健康にいいかどうかはわかりませんが、良さそうに感じるのは間違いなさそうです。
では、鰻ざくクッキングスタート。
きゅうり20本を輪切りスライス。(これが一番大変な作業です。)

たっぷりの塩でもんで、しんなりとするまで待ちます。

その後、しっかり水洗いして塩を抜きます。(塩は抜き過ぎてもダメかなと感じています。)
ぎゅっと絞ったきゅうりに米酢とお砂糖だけで味を整えます。これできゅうりの酢の物完成。冷蔵庫でしっかり冷やしておきます。

次に鰻の白焼きをグリルで焼き直し、プクプクと浮いてきた鰻の脂をクッキングペーパーできれいに拭き取ります。

フライパンに移し、日本酒で蒸し焼きにします。ここで、余分な水分は熱で全て飛んでしまう前にキッチンペーパーで拭き取ります。(余分な水分は臭みの原因にもなりかねないので、拭き取った方が美味しく仕上がるように思います。)

最後に付いてきた鰻のタレをかけて焦げる前にまな板に上げて切り分けます。
こんなところです。
土用の丑は過ぎてしまいましたが、へたり気味の夏場にはぴったりの料理ができました。
一人あたり5本のきゅうりも食べられて、お腹もいっぱい。
鰻の有名店のような素晴らしい蒲焼きはどう頑張ったって自宅ではできません。
私はこんな食べ方がいい意味でごまかしがきいて、美味しく食べられるのではないかと考えています。
よかったらみなさんもお試しください。
では、また来週お会いしましょう。