松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



ご来店はお早めに

本日、明日の二日間は稲沢銘菓ベニサザンカの特別販売日であります。




今月は村雨製です。




今、この文章を書いていてふと思ったのですが、ベニサザンカの専用箱の写真を撮っていなかったですよね。




今回はお箱の写真もあわせてご覧いただこうと思います。















両日ともに売り切れ次第販売終了となります。ご来店はお早めに。

秋は夕暮れ

秋になると「羽二重巻」のあんがこの色にかわります。















ちょうど今がその時であります。




夏場はグリーン、ブルーでのご提供であったものが、これからしばらくはこの色で販売することになります。




朱色に染まるあかね空を連想させる色合いに仕上げました。




色の感じ方、捉え方は目だけでなく五感全てで感じるものだと私は思っていてます。




朝焼けの空と夕焼けの空では、やはり全く違うものであります。




朝の空は「さあ、これから一日が始まるのだ」という自分自身の気持ちも相まって爽快に感じるものでしょうし、一方夕焼けの空を望むと「ああ、今日も一日が終わるのだ」という達成感のようなものや少しばかりの寂しさなんかも加わったりもします。




私がこの「羽二重巻」のあんで表現するものは、夕暮れどきの秋の空。




清少納言が枕草子で綴った「秋は夕暮れ」そのものであるのです。




やはり秋は夕暮れが一番なのであります。

むらさき

千代見草の色合いがかわりました。











一番はじめは薄紅色でのご提供でしたが、これからは薄紫色でつくることといたします。




薄紫色。




品位が高い感じがして私は好きです。




ちょうど今、ハッと気づきましたが、品のある高齢のおばさまはよく髪の色を紫色に染めているもんな。 




なるほど。




ひと仕事を終えてこの文章を書いていますが、変に納得した自分がいます。