松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
デジタルよりもアナログ
息子を九月に我が家へ迎えて三か月が経ちました。
我が家と息子の実家である栃木県のご家族とこうしてご縁ができて、お歳暮のご挨拶が今年始まったわけでありますが。
私の人生を振り返ってみますと、小さい頃は黒電話と言ってプッシュホンではなくジリジリジリジリとダイヤルを回すタイプの電話から始まり、公衆電話隆盛の期間が長く長く続いて、ポケベルが流行りの曲としてヒットし、インターネットが普通の生活の一部となりました。
メール、LINE、YouTubeやInstagram、Facebookなどが日常になってきたこの頃。
昨日お歳暮を頂戴した御礼のご挨拶として、息子の携帯電話を通してお母様、おじいちゃんおばあちゃんと言葉を交わした次第です。
ずっと昔に感じた遠くの人と実際の声をやりとりしながらのあの心地よさを久しぶりに味わい、とても優しい気持ちに浸ることができました。
息子は笑顔と受け応えがとても温かみのある優しい人です。
彼が愛情をいっぱい浴びながら育ってきた環境がダイレクトにこちらに伝わってくるようなご家族の声に、話していくにつれ涙が出そうになりました。
込み上げるものを抑えるのに必死で必死で、息子の手前ちょっと恥ずかしかったくらいです。
これから先どんどん時代は進化してゆき便利な世の中になっていくでしょうが、「こころ」が変わらず息づいていることを私たちは決して忘れてはなりません。
デジタルよりもアナログ。
私はいつまでもそんな人間でありたい。
息子のこと、いつまでも大事にします。
お母さん、おじいちゃんおばあちゃん。ご安心ください。
そう再び誓った昨日の夜のことです。
さあ、今日も笑っていきましょう。
きっといつまでも慣れないだろうけど、こんなバカばっかりやってるお父さんでも大目に見ておくれ。
今日は息子の実家である和菓子屋さんが送ってくれた和菓子を少しご紹介しますね。


創業もだいたい同じ時期。お店の名前もお互い「松屋」と、なにかとご縁が深いんですよ。