松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



福寿草

おはようございます。




時間に追われ、和菓子のご紹介文が書けません。




本日は簡単に。




栗きんとん製、中はこしあん。




「福寿草」です。








では、今から名古屋市金山駅まで配達へ行ってまいります。

羽二重巻

羽二重餅と同じく、一年を通してお店でご提供している生菓子があります。




「羽二重巻」と言います。








羽二重餅と全く同じ生地を使ってつくり上げておりますが、中心に据えるあんがそれぞれ違います。




羽二重餅は丹波大納言小豆の粒あん。それに対して「羽二重巻」のあんは備中白小豆の粒あんであります。




どちらの小豆も日本で一番高価で希少。最も手に入りにくい小豆として知られていますが、松屋長春には契約先との固い絆がある故、一年を通してお客様に安心してご提供できる環境を整えることができています。




本日ご紹介の「羽二重巻」ですが、季節に応じて色合いに変化を持たせております。




ちょうど今、お正月のおめでたい時分なので薄紅色に染め上げてのご提供となっております。




また一年でこの時期だけ干支の焼印を施すことに決めております。




今年は寅年。




店頭に並べることのない羽二重餅と同じ張り子の虎の焼印を押韻してのご提供。




丹波大納言小豆、備中白小豆。それぞれの素晴らしい特徴が出ている二種の和菓子です。




羽二重餅。羽二重巻。食べ比べしてみますと、小豆の香りや味わいの特徴の輪郭がハッキリと出てきます。




小豆の違いだけでこれほどの違いが出ますので、やはりお客様の好みの分かれどころでもあると思います。




そのような意味でも食べ比べを私は推奨いたします。

トリュフ

おはようございます。




本日まで営業時間が9時から17時となります。




お正月用にご用意した材料がだんだん少なくなり、姿を消してしまった生菓子も出てまいりました。




まだ材料の残っているお正月の生菓子を一種ご紹介いたします。




「弥千代」








中心に柑橘のキンカンを据え、備中白小豆のあんで包み、それをふわふわの羽二重餅の生地でくるみました。




頂には黄色と純白の伊勢芋100%をくっきりと流し分けております。




キンカン、備中白小豆、そして伊勢芋の極上の香りと味わいを羽二重餅がしっかりとまとめ上げています。




「伊勢芋のあんはトリュフのようだ」




一緒につくっていた父が昨日そのように伊勢芋の香りを表現しましたが、まさに伊勢芋にはそのような香りが纏っています。




いい表現をしたなぁ、私もそう感じています。