松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



おはぎ

昨日のお昼過ぎに、何を思ったのか娘が餅米を蒸しはじめました。




ご注文などないのに。そんな風に思っていたところ、あっという間に「おはぎ」が出来上がりました。








娘のあづき特製の「おはぎ」です。




私たち家族、昨日出勤だったパートさんたち、そしてたまたま居合わせた業者さんで食べました。




これがものすごく美味しい!




松屋長春ではお彼岸でも「おはぎ」や「彼岸団子」は販売しませんが、これは自信持って販売できると思えます。




丹波大納言小豆の粒あんバージョンと北海小豆こしあんのきな粉バージョンの2種類。




少し多めにつくってくれたので今朝も食べたところです。




つくりたてホヤホヤよりも、少し餅米が締まった今日のほうが断然美味しかったです。




娘よ、ごちそうさま。

真紅

新しい羽二重餅がお店に並びました。








梅一輪の焼印を施し、控えめながら中心に真紅をあしらいました。




口溶けの良い備中白小豆こしあんを抱かせてあります。

ひちぎり

おはようございます。




今年はつくり始めるのが随分と遅くなってしまいました。




お問い合わせをいただきました皆さま、大変長らくお待たせ致しました。




3月3日、お雛様の生菓子「ひちぎり」がお店に並びました。








よもぎをたっぷりを練り込んだこなし製です。












丹波大納言小豆の粒あんに春を存分に感じていただけるように、彩り豊かにきんとんをフワッとのせました。








毎年、「ひちぎり」をご紹介する際には由来や意味合いなども記してまいりましたが、くどくなりますので今年は割愛させていただきます。




しかし、この事だけはしっかり皆様にお伝えしないといけません。




「ひちぎり」はその名の通り、生地を引きちぎって仕上げるのが正解であります。しかし、こなし製の生地はとても乾きやすい性質があるために、通常引きちぎる角の部分は敢えて乾きを抑えるために引きちぎらずに仕上げております。




これは松屋長春だけのものです。




この和菓子の本質をしっかりご理解くださった上で、手に取っていただけましたら幸いです。