松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
モヒカン
「菜種時雨」

特級の備中白小豆のこしあんとたっぷりの卵を使って仕上げた時雨という生地の蒸し菓子です。
強火で炒った黒胡麻の香りがこの和菓子の味のアクセントとなっています。
皆さまにきちんとお伝えしたいのは、割れているのは失敗作ではないということ。
綿の布巾で絞って蒸し上げるのですが、どのように割れて出来上がるのかはつくり手である私も皆目見当がつかないのです。
時雨という和菓子の生地の一番の特徴がこの割れであるのですが、それぞれ外観が違うことによって手づくりの良さがお客様に、より伝わるのではないかと考えています。
雄鶏のトサカのようなものもあるでしょうし、槍ヶ岳のように見えるものもありましょう。また、パンキッシュなモヒカンヘアの時雨もちらほら。
一つ一つ手にとって楽しんでいただけましたら幸いです。
思い出のチャーシュー
おはようございます。
本日は月曜日で普段ならば定休日ですが、バレンタインデーに国府宮神社はだかまつりの翌日というのも重なって、臨時営業となります。
よって今週はお休み無しの週になりましたが、元気はつらつオロナミンCのCMに出てもいいほどの張り切り具合で頑張っていきたいと思っております。
変わらずお付き合いいただけましたらと思います。
先日、久しぶりにチャーシューをつくりました。
本日はそんな事を書きます。(和菓子の話ではないのか!とお叱りをもらいそうですが、お許しくださいませ。)
私オリジナルのかんたんチャーシューです。

今回は豚の三枚肉を使わず、豚の肩ロースを使いました。
まず肩ロースのブロックをしっかり湯通しして、余分な脂と臭みを抜きます。そしてフライパンで全面を強火で焼きます。

鍋にお酒、砂糖、味醂、醤油、生姜、ニンニク、ネギのいらない縁っこを入れて、落とし蓋をしてコトコト弱火で30分。
30分経ったら肩ロースを裏返して残り30分コトコトするだけです。
翌日にはしっかり味のついたチャーシューが出来上がっています。
今回は一日目にチャーシュー麺、二日目にはチャーシュー丼として家族みんなに食べてもらいました。


三人娘の学生時代のお弁当には私がよく入れていたチャーシューです。
娘たちも「懐かしいなぁ」などと喜んでくれました。
私は今、あの大変で仕方なかったお弁当づくりの苦労の数々はすっかり遠く彼方へ忘れ去ってしまいました。
ただ、あの時の幸せの時間を、あの愛おしいお弁当づくりのことだけを今も時々思い出すだけなのです。