松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
雪かきと感謝
静かな雪の朝。
私の住む稲沢市、予報以上の雪に見舞われ今回も結構積もりました。

これで今冬3回目の積雪です。
世界的に暖冬が叫ばれ続けて随分経ちますが、人間の心と同じでウラハラなものです。
開店前に駐車場で雪かきをしていましたところ、浜松ナンバーのお客様がおいでになられました。
そのお客様とおはなしさせていただいたところ、朝一番で静岡県浜松市を出発されたそうです。
お客様の平均のお店の滞在時間はおよそ五分もないと思います。また店頭に立つ事がなくなってしまった私はお客様とおはなしできる機会はほとんどありません。
今朝のようにたまたまお客様とおはなしできたり、お客様の車のナンバーを見ますと、遠くからわざわざ時間をつくってお越しいただくお客様が多くいらっしゃるのだということに気付かされます。
遠くにお住まいのお客様だけではございません。
いつも足繁く当店まで通ってくださいますお近くのお客様につきましては言わずもがなであります。
深い感謝しかございません。
私たちはまず、お客様に喜んでいただける和菓子を一生懸命つくること。そして、気持ちのよい接客をして気持ちよくおかえりいただくこと。
それを一番の念頭に置きながら毎日精進を続けなければならないと、あらためて誓ったところです。
雪かき、全て完了いたしました。

本日も皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
あかるさ
私の携帯電話のカメラ機能に「ポートレート」なるものがあります。
何なのか全く知らなかったので使ったことは一度もありませんでしたが、使ってみるとこれがまた素晴らしい。


こっそり両親を撮ってみました。自然の表情が撮れて満足です。
両親の写真をこうしてまじまじと眺めてみていましたら、なんだか熱いものが込み上げてきました。
私が松屋長春に戻ってきてからもうすぐ30年が経とうとしています。
思い返してみると、大変な事がいっぱいありました。浮き沈みも数え切れないほどありました。
両親と私の一番の取り柄は「明るさ」であります。
そういった負の要素は全て三人で笑い飛ばしてきました。
「この両親のおかげで私はこれまで頑張って来られたのだ。」
あらためてそう思います。また、二人に対する感謝の念も湧き上がってきます。
娘が松屋長春に戻ってからそろそろ一年。また、結婚して息子が加わってからそろそろ5ヶ月が過ぎようとしています。
仕事場は三人から五人になりましたが、両親と私が長い間築き上げてきた「明るさ」はこれからも絶対に守り続けていきたい最重要項目です。
暗い表情は負を呼び寄せ、ポジティヴな考えまでも失ってしまいます。
私はいつもそう考えています。その考えは両親から自然に教わってきたものです。
私たちはこれからも笑顔を念頭に毎日を送っていく所存です。
ポートレートのおはなしから長々と書いてしまいました。
本日も皆さまを元気いっぱいお出迎えいたします。
ちょうど松屋長春、開店の時間を迎えました。