松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
プクちゃん
私は「さくら」という名前の、大人になってから我が家へ迷い込んできた猫を大切に可愛がってきました。
ですので実際には何歳なのかはわかりません。
猫を招き入れたのは「さくら」で何匹目なのでしょうか。数えられないほど育ててきましたが、「さくら」だけは特別。
お互いの心が読めるほどの信頼関係が私たちにはありました。
私が床に寝そべると、暑い日だって顔の横に来て一緒に呼吸の歩調を合わせてくれる。名前を呼ぶと甲高い声でいつも返事をしてくれました。
私にとってはかけがえのない、他に絶対に代わりのいない大切な存在でしたので、彼女とのお別れの時はとても辛かったです。
しかし最期のときまで近くにいてあげる事ができたので思い残す事はないのですが、「さくら」を最後にこれからは生き物を招き入れることはやめよう。
そう決意していたのですが。。。
ちょうど一年前にナイル川に生息しているという、淡水のフグを飼い始めました。
最初は2センチほどの赤ちゃんだったものが、ちょうど一年で20センチくらいの大きさに育ってくれました。

「さくら」とは違ってとても神経質で臆病な性格なので、こちらも色々な事に気を配りながらのお世話です。
魚は声を出さなければ、表情もありません。
快適な生活を送ってもらえるよう、付き合っていきたいと思います。
娘がちょうど一年前、「プクちゃん」と名付けてくれました。
大きく育ってね。