松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



カステラ

カステラ。








昨日の夕方に焼き上がったものを一日寝かせて本日店頭に並びました。








卵たっぷり、黄身たっぷりのふんわりカステラです。

桜鯛

幼馴染であり、仲の良い友人であり、一番近所の和菓子屋さんである「菓子亀」さんの久嗣くんが、釣ってきた大きな真鯛を持ってきてくれました。








この時期の真鯛は特別に「桜鯛」と言います。




その名の通り桜の季節に釣れる真鯛の事で産卵時期にも重なるため、捌くと大きな白子か卵を抱いています。




計測してみると60センチ3キロの大きな真鯛でした。




久嗣くん、貴重な魚をありがとう。








昨日の晩、早速捌いて料理したところです。












三枚おろし。そして兜割り。




短冊にしてから身は全てお刺身にしました。








普段ならばわさび醤油でいただくのですが、昨日はハッとひらめいてごま油と塩で食べました。




合いますねえ。とても評判が良かったです。




次に白子。








毎週のように遊んでもらっている、岡崎市の和食屋「懐食しばた」のご主人に電話して教えてもらった料理法で仕上げました。




ふんわりとした食感で優しい味わい。美味しかったです。




柴ちゃん、いつも料理の事を色々教授してくれてありがとう。とても勉強になっていますよ。




中骨とその他アラは煮付けに。








日本酒と味醂と醤油とお砂糖、そして生姜で煮るのが通例かもしれませんが、私は仕上がる寸前に米酢を少々入れます。




さっぱりして美味しいですよ。息子が梅干しが大の苦手なので入れませんでしたが、梅干しも入れるとまた格別なのです。




最後に兜焼き。












煮切り醤油に生姜のすりおろしを加え、じわじわと焼き上げました。




鯛の頭やカマは、また特別に美味しいものです。




いただいた大きな真鯛を余すところなく完食です。




私はここ何年もしっかり捌けるような大きな魚を釣っていません。




釣りに命をかけていた頃は、しょっちゅう釣ってきた魚を捌いて家族に振る舞っていたのですが、最近は魚を捌くという行為からも随分遠ざかってしまっていました。




久しぶりの大きな魚でしたので出刃包丁で捌くことに非常に不安がありましたが、なんとかサマになってよかったです。




息子にもいいところを見せられたように思います。




素晴らしい夕ご飯でした。




ごちそうさまでした。

和菓子の体内カレンダー機能

州浜製の「わらび」を今年もつくりました。








原材料はきな粉と糖類だけ。昔から続く伝統的な和菓子です。




お客様によって和菓子のお好みは様々でありますが、この州浜製の和菓子は特に熱烈なファンの方が多くいらっしゃるようで、毎年私たちが「そろそろつくり始めようか」となる前に「州浜は今年はいつから販売されますか?」とお問い合わせを頂戴するくらいです。




お客様がご自分の中に「和菓子の体内カレンダー機能」を持ってくださっていることに、とても大きな喜びを覚えます。




ありがとうございます。




シャンと姿勢を正して仕事に打ち込まなければならない。そう思わせていただけます。




州浜製の和菓子はきな粉が口に合いにくくなってくるゴールデンウィーク手前あたりまでの販売です。