松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
春の香り
春の味覚はたくさんありますが、やはりその代表格は山菜ではないかと私は思っています。
みなさまのお考えはいかがでありましょうか?
寒い冬をやっと乗り越えた植物たちは、一斉に若芽を吹きます。
その柔らかく芳しき山菜たちは味わいだけでなく、匂いにおいても他の追従を許さないほどに素晴らしいものがあります。
山菜とは少し違ってはきますが、春の素晴らしい香りに「木の芽」があります。
筍の料理や木の芽田楽として重宝されています。
「木の芽」(山椒の葉)は料理だけでなく、和菓子でも春の香りとして使います。
「木の芽薯蕷」と銘打ってお店に並べました。

蒸したて熱々の薯蕷の頂に木の芽をのせ、平鍋でこんがり焼き色を付けて完成です。
熱することによって、木の芽の香りが一層引き立てられております。