松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



秋を見る

「秋を見る」








そんな名前をつけてお店に並べました。




秋に差し掛かり涼しくなってきますと味覚というものも少しずつ変化してきます。




夏に冷やしそうめんやかき氷が好まれます。しかし、この先冷やしたものはあまり食べられることなく、少し濃厚な味わいのものや温かいものなどがやはり好まれるようになります。




和菓子界においても同様の事が言えます。




本日ご紹介しますのは、黒糖をたっぷり投入してつくった本葛100%の蒸し菓子です。




秋の色、秋の味わいをたくさんのせて、「秋を見る」というイメージで仕上げました。




頂には月見雲を連想させる金箔をあしらい、十五夜にも通じるようつくったつもりです。




ああ、秋だなぁ。そう感じていただけましたら嬉しいです。