松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



月のうさぎ

暗くなるのが早くなったと感じる頃。




それが秋だというサインの一つでもあります。




昔の人々は現代人とは違いずっと屋内にいるわけではなく、早朝から日が落ちるまで外で仕事をされた方が多かったと思います。




私たちよりも季節の変わり目をキャッチするアンテナは非常に敏感であったと容易に想像できます。




草木の色や種類、風の匂い、川の水の色、鳥や虫の声などからもおそらくヒントを得ていたのではないでしょうか。




もちろん現代の方でも農業を営む人たちのように、自然の中に身を置き季節と密接にお付き合いされている方の持つアンテナは昔の人々と同じであると私は思っているのですが。




近頃、仕事をしていると時計の針が進むよりも薄暗くなるのが早くなってきなぁ。そんな風に感じるようになりました。




たぶん、皆様よりも気づくのが私は遅いですよね?




モウロクしたものです。




本日ご紹介の和菓子は十五夜までの販売となりますこちら。




月のうさぎを和菓子に落とし込んだ薯蕷製の蒸し菓子です。











こうした見た目そのままの和菓子は出来るだけ可愛く仕上げる事が肝心。




可愛く出来上がっていますでしょうか?




それが一番大事なのですが。