松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



こまった

私は写真写りがとても悪いんです。




かと言って現物がカッコいいというわけではないので、写真も現物も見た目が悪いからさほど気にする事もないのですが。笑




そんな理由から、あまり自分の写真を撮るのが好きではありません。




私が幼稚園児だった頃の写真です。








右端が私で左端が3つ下の弟、真ん中が母です。




小さい頃の自分の写真を色々見てみると、ハッと気づくことがありました。




全て困った顔をしているのです!




この写真の私も困った顔をしています。




どうして困っていないのに困った顔で写っているのだろう?




やっぱり写真はあまり好きではありません。




どんな顔したらいいのかわからないからなのかもしれません。

ひょうたん

次弟の瑞史くんは頭が変な形で生まれてきました。




母が突然破水し、生まれそうになってから急いで父とタクシーに乗って病院まで行ったのです。




結局、病室までたどり着くことなく病院の玄関外で生まれてしまったのですが、母は生まれてしまうのを随分我慢していたのでしょう。父の話では「母ちゃん、我慢し過ぎたのかな。出てきたら頭がひょうたんみたいになってたぞ。めちゃくちゃ締め過ぎたな。笑」ですって。




今は普通の頭の形になっているので、弟本人も安心しているところでしょう。(ちょっと残念です。)




そのまんまひょうたん型の頭してたら随分母を恨む事になってたんだろうなぁ。笑




本日はなぜそんな話を書いたかと言いますと。。。




一年間で何千、何万と生卵を扱う私ですが、こんな珍しい形をした生卵は初めてです。








とても細長くていびつな形をした生卵です。




おそらく私の母と同じように、お母さん鶏が卵が生まれるのを我慢していたのではないかと勝手に想像します。




そう想像したら笑えてきました。




この文章を書きながらニヤけていたら、娘が「パパ、めちゃくちゃ気持ち悪い。変態か!」ですって。




余計なお世話ってもんです。




鶏の卵もよくよく眺めてみると、人間と同じように一つ一つ特徴があって表情も違います。模様なんかもあってとても興味深くて面白い。




今日はどうでもいいような卵と弟のおはなしでした。




長々と書きまして申し訳ございません。




もう一つ余談を。




病院の玄関で生まれた弟の瑞史くんでしたが、後々その時の気持ちを父が私に半分怒りながら話してくれました。




「病院の先生ではなく、俺が息子を引きずり出したのにお産にかかるお金は全く変わらんかった!というか逆に時間外手当までかかって余分にお金がかかったぞ。先生の手をわずらわせる事なく生まれたんだから値引きするのが普通じゃないか?」




ですって。




そこ怒る?笑




健康で生まれてきて、今も明るく優しい大人になってくれたんだからそれでいいやん。




ね、父ちゃん。

栗きんとん

蝋梅の咲く頃となりました。




その花を栗きんとんの生地で仕上げました。








あんは入っておりません。




そろそろ栗きんとんが終売を迎えます。この和菓子が最後となります。