松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
にぎりめし
「おにぎりってものすごく奥が深い!」
私はそんな風にいつも感じながらおにぎりを握っています。
まず、ごはんの粒がしっかり立つように。それでいて粒自体がかたい!とならないように炊き上げなければなりません。
そして口に入れた時のごはんの粒のほどけ具合を考慮しながら握らなければならないと考えます。
外側をしっかり握ってまとめながらも、中心までしっかり握り尽くさないように心がけます。
そして塩加減。
手を濡らし過ぎずに気を配りながら、手に塩を散らして握るのですが、塩分が強過ぎても両親に嫌われますし、弱すぎると若者である娘たちに敬遠されます。
本当にムズカシイ!
使う塩は海塩を私はチョイスしていますが、本当にそれでいいのだろうか?
疑問だらけで握っています。
今回は白飯に鰹節と炒りごまを合わせ、焼きおにぎりに仕立てました。
全面をじわじわと焼き入れ、表面がカリッカリにアッツアツになったところで仕上げに煮切り醤油をじわじわと塗り重ねて完成です。

最後に忘れていました。
私は「おにぎり」の事を「にぎりめし」と言います。
それをいつも娘たちにバカにされます。笑
いいやん!「にぎりめし」で。
「にぎりめし」
より美味しそうに聞こえへんかい?
え?どうなんだい?