松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
五月晴れ
ついこの間、お正月におせちを食べました。
そんな気がするんです。
そう感じている暇もなく、あっという間におひなさんが過ぎて、もう端午の節句こどもの日がすぐそこに迫ってまいりました。
月日が流れゆくスピードの速さに驚きを隠せません。
一日を大切に過ごさなければ後悔してしまいそうです。
このタイミングで今年も定番和菓子「五月晴れ」がお店に並びました。
お父さん、お母さん揃い踏みです。
テヘ
先日つくったお好み焼き。
鰹節と昆布をいつもより濃厚に抽出して生地を練りました。
紅生姜がちょっと苦手な息子よ、入れてしまってメンゴ。
つくってから思い出しました。
テヘ
わかみどり
今日の昼下がりにいつもお付き合いのあるお寺さん「安楽寺」へ和菓子をお届けにあがってまいりました。
「安楽寺」には私の一番のお気に入りのもみじがあり、この時期に配達でお邪魔できるのを毎年楽しみにしております。
大きくなり過ぎてご住職の車の妨げになってしまうために枝を随分切ってしまいましたが、まだその美しさは保たれております。(もっと地面に向かって低く枝がのびていた時は、それはそれは美しい姿であり、言葉を失ってしまうほどの素晴らしいもみじでした。)
春の色って挙げてみるとピンクに紫、黄色と花の色がたくさん挙げられると思いますが、私にとってはこのもみじの葉の若緑色が最も心を動かす唯一無二の色であります。
ああ、今年も見られてよかった。
時間が許されるものならばレジャーシートを広げて寝っ転がり、ずっと眺めていたい景色なのです。
追記ですが、雨の日のもみじはこれまた格別です。雨露にぬれて輝く若緑は花にはとても表現できない美があります。