松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
チーズフォンデュ
今夜は娘がチーズフォンデュなるものをつくってくれた。
正式に私がチーズフォンデュなるものを食べるのは初めてのことかもしれない。
ふむふむ、これがチーズフォンデュか!
うまいやないか。それもものすごくおいしい。
話は私の新婚旅行の時に遡ります。
ヨーロッパ諸国へ行った事がなかった私の一番の希望はドイツ。
ビールと言えばドイツでしょう。本場のビールが一度飲んでみたいと考えた私の希望でしたが、ビールと言えばベルギー。
そう、いま考えれば私はベルギーに行くべきだった。そう思っています。
奥さん(私は今は独身。かつての奥さんの事です。)の希望はイタリア。理由は本場のパスタが食べたいから。
そんな事でドイツとイタリアが含まれているツアーに乗っかって新婚旅行へ出かけたわけです。
3カ国のうちの残りの国はスイスでした。
ツアーの詳細を読んでみるとスイスのホテルに泊まった夜のごはんは「ミートフォンデュ」と書いてある。
よく知らない私は「おお!やっと念願叶ってチーズフォンデュが食べられる!」と意気揚々と席に座ったわけですが。。。
実際に出て来た料理は私の知っているチーズフォンデュではなかった。雰囲気だけはそこそこ似てたけど。
串に刺さったじゃがいもやお肉やパンはおんなじ。しかし、付けるチーズがチーズではなく油なのです。
「チーズやないのかい!なんで油やねん。チーズ出てこんかーい!」
想像と違っていたことも加味されて、言うまでもなく気分の沈んだ夕飯となりました。(正直なはなし、全然おいしくなかったんです。)
今夜はホンモノのチーズフォンデュ。(ホンモノかどうかはわからんですけども。)
30年経ってやっと正真正銘のホンモノに会えました。笑
娘よ、閃いてつくってくれてありがとう。
今回は、私の苦い新婚旅行の思い出と求めて求めてやっと出会えたチーズフォンデュのおはなしでした。