松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



秋の所作

キンモクセイの花がどこからともなく香ってくると、「ああ、秋が来たのだ」と感じる。








キンモクセイが秋の訪れを知らせてくれるのだ。




空の姿もそう。




今朝の空は雲が広く棚引いて天も高い。




季節に耳を傾け、触れる事を忘れないように生きたいと思う。




キンモクセイにはたくさんのミツバチが集まっていた。




ミツバチはニホンミツバチなのか外来のものかどうかは私にはわからないが、こんな秋の昆虫の所作に気づいて少し幸せな気持ちになる。

唐揚げ

先日、植野食堂という番組で「唐揚げ」のつくり方を紹介していたのですが、私がいつもつくっているものとは随分と違っていました。




気になって気になって今夜やってみました。




①揚げる3時間前に塩水につける。




②つけた鶏肉の水気を取り、炭酸水だけで同割の薄力粉と片栗粉を混ぜ合わせて衣をつくる。




③衣につけて揚げる。




④すり鉢に紅茶葉と塩を入れて、しっかり摺り合わせる。(これが唐揚げ用の塩です。)




ざっとこんな感じです。




揚げる前の調味料は塩のみ。これだけで肉も柔らかくなり、味もしみて良いとの事。食べる時も紅茶と塩だけ。




実際つくって食べてみましたが、いいところを挙げてみると。




①衣がカリッカリで食感がものすごくいい。




②紅茶塩がものすごく合う!




こんなところでしょうか。




自分の味付けのいいところもたくさんあるので、今度はいいとこ取りでつくってみたいと思います。




料理は和菓子づくりと同じ、掘り進めると底が見えません。

















かのこじょよ

鹿の子とは漢字から読み取れる通り、鹿のこどもの事であります。




本日は、この鹿の子を連想させる和菓子のご紹介です。








伊勢芋を使った薯蕷製。贅沢に丹波大納言小豆のこしあんを合わせました。




わかりやすいように2個並べて写真を撮りました。




ご覧いただきますように、この和菓子は特別な製法でつくっておりますので、一つとして同じ模様が出ません。




それがまたこの和菓子の面白いところであります。