松屋長春の和菓子便り
尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。
新年のご挨拶
あけましておめでとうございます。
今年も変わらず私の拙い文章にお付き合いいただけましたら嬉しく思います。
2024年は辰年。龍の年です。
龍の体は蛇、4本の足、2本の角、耳、ひげをもち、全身をうろこに覆われている神話、伝説上の生き物です。
水の神様としても広く知られているものであります。
昔から日本人にとって一番大切な稲に必要な雨を降らせる神様として祀られてきました。
大気を浄化する雷とも深く関係しています。雷は雨を降らします。やはり稲には必要だという事がそんなところからもわかるのですが、雷という漢字を見てみても雨に田んぼと書くので一目瞭然ですよね。
また、雷は稲妻とも言います。稲妻の漢字も稲に妻。やはり田んぼに欠かせない存在である事がわかります。
龍は五穀豊穣にも繋がる大切な大切な神様であったのです。
「昇り龍」とか「昇龍」だとか、「登り龍」とよく聞きますが、龍は運気上昇の象徴としても有名です。また、龍は願いを叶える如意宝珠という水晶の球を持っています。
運気上昇、富と幸福をもたらす十二支の中では最も縁起のいい干支でもあります。
松屋長春の新年最初にご紹介の和菓子は「羽二重餅」。
龍の焼印を施してご提供いたします。
今年一年が素晴らしい一年でありますように。そんな願いを込めて一つ一つつくります。