松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



名曲から連想しつくった和菓子

先週のある朝、買っておいた菜花を使ってペペロンチーノをつくり食べました。(おじさんなのに朝から私はガッツリ飯を摂ります。笑)




そんな時に本日ご紹介の新作和菓子をつくろうと思いついたのです。




アイデアというものはどこに転がっているのか、そしてどんなタイミングで浮かんでくるのかわからないものです。




濃淡に色分けした黄色2色に若緑色を加えた3色で仕上げました。




濃淡だけで同系色を揃えたのは初めての試みでしたが、春らしく出来上がって私自身とても気に入っているところです。




菜の花畑をイメージしてつくったのですが、私の感性がみなさまに伝わりましたら最高の幸せであります。




みなさまも朧月夜という唱歌をご存知のことと思います。




歌い出しは「菜の花畠に入り日薄れ。見渡す山の端霞深し。」




そのまま続いて歌っていきますと、「春風そよ吹く」という一節がありますが、ここからのメロディと歌詞が特に気に入っておりまして。。。




この和菓子をつくりながら朧月夜の歌を思い浮かべて「春風」という名前にしよう!と決めた次第です。




お店へお越しになられた際には店頭のスタッフに「春風」をとお申し付けください。








唱歌「朧月夜」は叙情的であるといつもそう感じています。歌詞もメロディにおいても。




目を閉じてみれば、その情景がパッと目の前に浮かび上がります。




後世にまでずっと残していって欲しい名曲であると思います。