松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



守り続けていきます

目新しいもの、初めて見るもの。そんなものに魅力を感じるものです。




和菓子界においても昔では考えられないような新しい風が吹いているように感じています。




しかし私は昔から続いている伝統的なものをどうしても置き去りにはできません。




松屋長春へご来店された事のあるお客様は、今でもクラシックな和菓子がお店に並び続けていることをご存知のことと思います。




これからも古き良き和菓子を後世へ存続させるべく、頑なにこのスタイルを守り続けていきたいと真剣に考えております。




前置きが長くなりました。




毎年ご注文のある「落雁」を打ち始めました。












この「落雁」もずっと昔からある和菓子の一種でありますが、今も変わらずつくり続けられていることに大きな幸せを感じます。




この「落雁」づくりは非常に体力の必要な、大変な仕事なんです。でも、嬉しい。




喜びを感じながら仕事できるってなんていい事なんだろう。そう思います。




多くの和菓子屋さんがつくらなくなってしまった、こんな和菓子が今も手がけられるって本当に幸せなことであります。




捨てる事は簡単。守り続ける事は勇気が必要ですが、それを認めていただけた時の喜びは格別なものがあります。