松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



君に胸キュン

近頃、同系色を重ねるのがお気に入り。




羽二重餅の生地を薄めの黄色に染め上げて包あんし、頂に少し濃いめの黄色をあしらいました。




「イエローonイエロー」です。








悦に入っております。




話は逸れてしまいますが、イエローマジックオーケストラ(YMO)は高橋幸宏さんが亡くなり、少し前にプロフェッサー坂本龍一さんが逝きました。




残すは細野晴臣さんのみと寂しくなってしまいました。




私は細野晴臣さんの大ファン。先日、ニューヨークとロサンゼルスでのLiveを収録したDVDを買ったところですが、やはり彼の醸し出す唯一無二の音。そしてあのなんとも言えない脱力感に尊敬の念を抱きます。




言ってみれば「君に胸キュン」であります。




細野晴臣さん、ずっとお元気で。そしてもっともっと素晴らしい音楽を私に聴かせてください。







ズァイガニ

今夜はパセリの香りたっぷりのキーマカレーをつくりました。




















パセリはたっぷり2アフロ分!!




じっくり時間かけて焼いたブロッコリーも一緒にどうぞ。




初めてつくりましたが、爽やかな香りで白飯進む。宮尾ススムです。(古っ。笑)




スパイスが少し苦手な母がおかわりしてくれた事に感動して泣きそうになりました。




話はサッとかわります。




少し前、ブログの題を「ズワイガニ」として私たち父娘の写真をアップしました。




ズワイガニと書いて思い出したんです、こんなことを。。。




私は隣町、一宮市にある高校に通っていたのですが、その隣町に八百屋さんがあったんです。ちょうど一宮商店街のアーケード近くにありました。(残念ながら今はもうなくなってしまいましたが。)




その八百屋さんは外に特売の張り紙がたくさん貼ってありました。




その張り紙でひときわ目を引いたものが。




「ズァイガニ」




ギョギョ!なんつー書き方してんねん。




ズワイガニだとわかるけども。笑




通りがけにその張り紙を見つけてクスクスとよく笑ったものです。




ふとそんな事を思い出してこの文章を書いているのですが、今考えても笑えてきます。




素直にズワイでええやんって。笑




張り紙書いたおじさんかおばさん。実際にはどうやってズァイの部分を発音してたんだろ?笑笑




それを考えたら余計に笑えてきました。




ああ、長い間ズァイガニ食べてないなぁ。食べたくなってきました。

守り続けていきます

目新しいもの、初めて見るもの。そんなものに魅力を感じるものです。




和菓子界においても昔では考えられないような新しい風が吹いているように感じています。




しかし私は昔から続いている伝統的なものをどうしても置き去りにはできません。




松屋長春へご来店された事のあるお客様は、今でもクラシックな和菓子がお店に並び続けていることをご存知のことと思います。




これからも古き良き和菓子を後世へ存続させるべく、頑なにこのスタイルを守り続けていきたいと真剣に考えております。




前置きが長くなりました。




毎年ご注文のある「落雁」を打ち始めました。












この「落雁」もずっと昔からある和菓子の一種でありますが、今も変わらずつくり続けられていることに大きな幸せを感じます。




この「落雁」づくりは非常に体力の必要な、大変な仕事なんです。でも、嬉しい。




喜びを感じながら仕事できるってなんていい事なんだろう。そう思います。




多くの和菓子屋さんがつくらなくなってしまった、こんな和菓子が今も手がけられるって本当に幸せなことであります。




捨てる事は簡単。守り続ける事は勇気が必要ですが、それを認めていただけた時の喜びは格別なものがあります。