松屋長春の和菓子便り

尾張稲沢の和菓子店、松屋長春の毎日を皆様にお届けします。 末長くお付き合いをよろしくお願いいたします。



この写真、なんだかわかりますか?








これは、羽二重餅なのです。




練り上がったばかりのフワフワ、トロトロの羽二重餅をこのバットに流し入れて生地を落ち着かせます。




それから均等に切り分けて、焼き菓子「若あゆ」のお腹に納まることになるのです。




お腹ぽんぽんの「若あゆ」、あと3週間くらいの命。今年もお召し上がりいただけましたら嬉しく思います。




天然の鮎は春先に遡上し、苔を喰みながら大きくなります。




「若あゆ」は遡上途上のゴールデンウィークの連休を過ぎたあたりから販売を始めるので、「若」という文字を敢えて付けているのですが、ちょうど今の時期になりますと「若」が邪魔になってきます。




しかし、名前を「青年あゆ」や「壮年あゆ」それから「老あゆ」などと変化させるわけにもいかず、最後まで「若あゆ」で通し切っているのですが、本当はどうにも気持ちよくないんです。




私のように感じていらっしゃる方々がおいでかもしれません。でも、これだけはお許しくださいね。